今年の夏に某傑作ミュージカル映画が
日本で舞台で公演される。

そう、
ヘアスプレー
(アダム・シャンクマン監督,レスリー・ディクソン脚本,ギャガ,2007)

主人公はニッキー・ブロンスキー演じる、トレイシー!
そのお母さんは…
この方、誰だと思います?
何とびっくり、あの男前俳優である
ジョントラボルタ殿
(ジョン・バダル監督,ノーマン・ウェクスラー脚本,パラマウント映画,1978)

もう私はまだ見られてないこのサタデーナイトフィーバーのイメージが強くて、
というのもstayin aliveが大好きで。


(Bee Gees/ Stayin Alive)

これ見てジョントラボルタ殿は非常に男前でござるなと感じていたがために、本当に驚き。桃の木。

特殊メイクもあるようだけど、相当太ったらしい。
ちなみに吹き替えはかの山寺宏一さんがやってます。

この映画は、人は見た目じゃないってテーマを、2つのサブテーマから描いてる。

1つめが白人による黒人差別
時代は奴隷解放令の後だけど、それでも差別が残る世の中。
テレビでは黒人と白人の共演は禁止されている。
でもトレイシーは一緒にすればいいのに!と思っていて、デモにまで参加して警察沙汰になって大騒ぎ!って感じです。
2つめはふくよかな見た目だからと貶される世の中
を描いてる。
トレイシーはもう全然気にしてなくて、自分大好き!
悪口言われたって、私のダンスに嫉妬したんでしょ!と前向きなんだけど、トラボルタ演じるお母さんが見た目を気にして人前に出られない。
外に出ても悪く言われるとまた自信をなくしてしまうと言ったループ。
この2つの観点から見た目で決めつけるなってことを訴えた映画なのが見てるだけだよくわかる。

映画って、見てると主人公に惹かれていくので自分も善い人になった気分になる。
差別はだめだ!とか、見た目で判断しちゃいけない!って。
でも終わって現実に戻ってからふと思う。
そんな、主人公みたいに100%天使みたいな人間なんてなかなかいなくて、やっぱり多少は見た目で判断してる自分がそこにいる。

差別問題とか、特にそうだと思うんだけど、そう言った思考ってのは環境が大いに関係してると思った。
映画を見ていて思ったのは、親世代の人たちよりも、若者の方が差別に対して寛容であったなと。
例えば偏見かもだけど今だって、団塊の世代の方が他国に対する嫌悪感が強いように感じる。
若者は割とお互いの音楽や服装に憧れたり、言語を学んだりしている。
おそらくだけど団塊の世代は昔から敵対国的な扱いをする中で育ってきた空なんだと思っている。
まあこれは、出来事が"歴史"になりつつあるからってのもあると思うんだけど。

遠回しになったんだけど、こういった、見た目じゃないんだ!みたいなのがしっかり伝わっていくのはこういった社会的な環境がとても大事だと思う。
だからこそ世の中に訴えたいのは、バラエティの質の悪さというか、民度の低さ。
最近のタレントはあまりにも女芸人に対して容姿のことで煽りすぎじゃないか?
そういう社会だから、私だって『私は直美のすっぴんに似てる』とかいってしまう。独身、だとかさ。
直美好きなのよ、生き生きしてて自分の可愛いを追い求めててさ。
でもこう、そういう時に使ってしまうじゃない。
そういう悪い意味なしでいられたらいいなと思うんだけれどね。
見た目を人にどうこう言われず、どうこう言わず、胸張って歩ける社会に少しずつ変わればいいなと思います。

それはそうと、この映画の日本のミュージカルの主演誰だと思います?
我らが直美です。
公演中止のお知らせ、出てるけどね。






まじで直美様にぴったりの役すぎて本当はすごく見たかった…。
歌声張りがあっていいよね。ドレスも可愛い。
中止だから延期じゃないんだよね、あーあ。

話は映画に戻るんだけど、とにかくこの映画はこのちょっと重めのテーマを軽いタッチで楽しく歌踊りメインで描いてるのがいい。
私のような馬鹿でもわかる。

ちなみに何だけど、最近はロックの歴史について学んでいます。
それの知識があると、どうして親御さんがR&Bの番組を『けしからん』というのかがよくわかった。
ちょうど、プレスリーが出てきたくらいの時代だと思うんだけど、R&Bが今で言うラップ的扱いで、不良の音楽だとされていたからなんだね。
歴史を追っていくと、発展する音楽というのは否定から入るようだ。
ちなみに私はこの動画で勉強中です。




みの氏の解説はわかりやすくて感動。少しずつ音楽を学んでます。今まで知ってるだけの歌手と知ってるだけの他の歌手のつながりがわかっていくのがとても楽しい。
音楽の勉強をしつつ映画などのエンタメを楽しむのもまた違う視点から見られて面白いものです。