塔婆代の袋に書くために筆ペンを出した。
愛用の普通の墨と薄墨と両方使えるものだ。
どうやら塔婆代は普通の墨で書くらしい。
練習を始めたが、カスカスな字しかかけなかった。
墨はまだ十分入っていた。
薄墨はちゃんと書けたのに。
ほとんど薄墨しか使ってないから乾いてこうなったのか?
親方が筆ペンを持っていたのを思い出したので探した。
するとこっちはキャップがガッチガチで開かない。
買いに行かねばならぬのかあ、めったに使わないからどうせまた乾いて使えなくなるのになあ、とがっくりしていたが、ふと思い出した。
以前に鳥獣戯画なぞり書きノートをもらって、それに筆ペンが付いていたのだ。
久しぶりに出してみた。
ちゃんとした筆ペンだった。
書けた。
しかし、ネットで漢字の書き方を見ながら練習してもさっぱり納得のいく文字が書けず、肩こり頭痛吐き気がしてくる始末。
4時くらいに初めて気が付いたら7時を過ぎていた。
泣きたくなってきた。
やはり付け焼刃ではいけないのだ。
日頃の鍛錬が必要とは分かっているが、それが出来ない。
ひらめいた。
鉛筆で下書きした上から書けばそこそこの文字が書けるのではないか?
やってみた。
バランスだけはちょっと良くなった。
もう腱鞘炎になりそうだったので、この手で行くことにした。