古いが、お風呂自慢の宿に泊まった。

その温泉宿のお風呂は素晴らしかった。

これまで入った女風呂の中でもかなり広い。

しかも総檜風呂だ。

シャンプー等は置かず、石鹸のみの潔さ。

部屋のアメニティから各自が持参するスタイルだ。

しかし、問題が生じた。

髪の毛を洗おうと頭を濡らしてからシャンプーの袋を開けようとした。

開かない。

最近ビンの蓋や袋が開けにくくなってきてはいた。

数分間奮闘してやっと開いたが、その頃には全身冷え冷えだった。

十分湯に浸かってからのことだったのに、どういうことだ?

急いで頭を洗ってまた湯船に浸かった。

露天風呂と行ったり来たりもして、長いこと浸かったはずだった。

いつもならば、あったまり過ぎて眠れなくなるレベルだ。

しかし、部屋に着くころには寒くなっていた。

部屋も古い部屋なので暖房を入れていてもスースーした。

親方さえも寒いとつぶやいていた。

朝にもお風呂に入ってみた。

お湯の温度はちょうどいいのに、やはり芯から温まらなかった。

泉質を確かめてはいないが、そういう温泉もあるのだろう。

冬に来るべきではない宿ということだ。