青木淳さんの「原っぱと遊園地2」を読み始めて、まだ48ページ目のこと

図式的建築は分かりやすく、流行化、大衆の廃れが激しいものである的な事を書いている。決して批判して書いているつもりはないだろう。むしろ、賞賛している。せんだいメディアテークについて触れて図式的建築を述べていて分かったが、私が学校で設計している建築も図式的建築で分かりやすい。説明的な建築である事が身に染みた。なぜか嫌な感覚を持ってしまった、が同時にドキドキした。抽象的で概念的な意味が組み込まれた空間が図式的建築であるとしたら、その逆は空間的建築か?ある人がこれからの建築に求められるものは空間だと言っていた。それは一理ある、しかし図式的建築には哲学、概念、論理的で理にかうものである。つまり暗黙知的な物事を言語化し言葉にして形として表現していることに他ならない。これは革新的な建築を追い求める姿勢だ。抽象的で分かりやすい建築の中身には、美しい空間が存在すると信じたい。