今日雑誌の取材で5人でスタジオにいたら。
『そういえば今日4月4日は嵐ファンの間では櫻葉の日と言われているんですって』
「え?なんですかそれ」
『番組で櫻井さんと相葉さんがキスした記念の日とか』
「え?それで櫻葉の日なんだ。へ~面白いね」
智くんはニコニコしてその話を聞いている。
「へぇ。他にもあるんですか?」
『あるらしいですよ。つい先日4月1日は大宮の日とか』
「あとは?」
『すいません。私もあまり詳しくは分からないんです』
「あ…そうですか…」
智くんは櫻葉の日なんて聞いても嫌な気持ちにならないのかな…
俺はだいぶ大宮には慣れたけど…
それでも大宮の日と聞くと心中穏やかじゃない。
「俺達の日は無いのかな」
「どうだろうね」
ネットで調べると今年から山の日が国民の祝日になったとある。
そういえば新聞で見たことがあった。
「今年から山の日が出来て祝日なんだよ」
「ふうん…」
あら?あまり関心ない様子。
もう!俺達の事なんだから少しは関心持てよ…
仕事が終わって飯食って帰宅。
「智くんお風呂沸いたよ」
「翔くん先入っていいよ」
「智くん先どうぞ。俺ちょっとやる事ある」
「じゃお先に…」
智くんが入った。
さっ、用意用意♪
昼間マネージャーに買ってきてもらったオーナメントを壁に貼って…
甘いの食べたいからと帰りに買ったケーキを用意して。
ビールも用意した。
相変わらずカラスの智くんは風呂が早い。
「えっ…何してるの?ケーキってホール買ってきたの?
今日なんの日だっけ?」
「智くん、4月4日の記念日。今から作ろう」
「へ?意味わかんない」
「毎日智くんと記念日作りたい。他の奴との記念日なんて要らない」
「あ~今日は櫻葉の日だっけ?」
「それはファンの子が作ったんでしょう。俺達は俺達で記念日作ろう」
「え?記念日って何かあったからその日を記念日にするんじゃないの?
記念日にしたいからこの日になんかするって変じゃない?」
「うるさいなぁ。今日を記念日にしたいの!いいから協力して」
「なんか面倒臭い…」
「智くん!!!」
「はいはい⤵⤵︎」
智くんを睨みつけると、
「分かったよ!何すんの?」
「何しよっか」
「は?考えてないの?」
「うん。智くん何がいい?」
「はぁ?お前が考えろよ。そもそも何で今日記念日にするんだよ」
「だって…櫻葉の日なんて智くんイヤでしょ」
「ファンの子が考えてくれたんだろ。別にいいじゃねえか」
「でも…」
「おいらは何とも思ってねぇよ」
「だから…だから…俺は嫌がってほしいの。智くんに…。
でも智くんはそんな事気にしないでしょ」
「櫻葉の日なんてイヤだ!って思ってほしいの?」
「イヤだ!までいかなくてもイヤだな~位でもいいけど…」
「あ~めんどくさ…」
「と、とにかく記念日作りたいの。お願い」
「おいら何でもいいよ」
「俺風呂入ってくるから何か考えてね」
「え~」
風呂に入りながら…
告白した時とか、キスした日とか、結ばれた日とか…
ちゃんと記録しておけばよかったな…
でも今日はこれから作るんだ。
何がいいかな~
風呂から上がると智くんが隣りに来て
「翔くん、日記見返したら4月4日初バックだったよ」
「バ、バックって…後ろからって事…」
「そうだよ。だから4月4日は初バックの日でいいじゃん」
「智くん…そんな事日記に書いてるの?」
「え?た、たぶん書く事何にもなかったんだよ。
うるさいなぁ。おいらの日記なんだからいいだろ」
もう、智くん…嬉しいような…恥ずかしいような…
「ねぇ…よかったって書いてある?」
「バカ!んなこと書いてねぇよ」
「じゃあ、今日の日記にはバック記念日にしたバックが気持ち良かったって書いてね」
「そんなのまだしてねぇからわかんねぇよ」
俺は智くんの顔をこっちに向けて顔を近づける。
「今日のフィニッシュは決まりだね。
俺のお姫様…後ろからいっぱい感じてね…」
優しくキスして絡めてたら…
「翔くん…もうすぐ日付が変わるよ…」
「あ~!早くしなくちゃ!」
「もう…ムードねぇなぁ。
じゃ、日にち少し過ぎてもいいから気持ち良かったって書かせて」
「了解!じゃお姫様ベッドに行きましょう」
これでこれから今日は俺達のバック記念日。
誰にも言えないけど二人の記念日。
毎年お祝いしようね。
「智くん…これからたくさん記念日作ろうね」
「ん?体位毎に記念日にする?」
「バカ!Hの記念日ばっかりじゃヤダ」
「ンフフ…で、それだといくつ記念日出来るの?」
「えっと…よんじゅ…ってバカ!他にもあるでしょ」
智くんは笑って目を閉じた…