二つの塔は見えるけど、出口が見えない | Poetphotographer りゅういち
この世には存在しない二つの高くそびえる塔
快晴の空の下
二つの塔の屋上で友と語りあった
ひと夏の恋人と
ウィンドウ・オン・ザ・ワールドという
レストランでマンハッタンの夜景を見ながら
愛を語りあった
スクールを卒業したら
君はどうするんだい と僕が君に聞く
君は
あなたのお嫁さんになるの
微笑んでささやいてくれた
思い出は
二つの塔に残されたまま
崩れ去ってしまった
二つの塔は見えるけど
僕には出口が見えない 出口が見えないんだ
昔も そして 今も