インターネットは便利だ
私が住んでいたアパートメントの画像を見つけた
黒いバンが止まっているうしろのアパート
3階に住んでいた
場所はイーストビレッジ・セントマークスプレース
「ニューヨークで働いていた」というと
カッコいいかもしれないがジャパニーズレストランで
働くことは肉体的精神的に大変な時期もあった
理由は長時間労働だ
1日13時間近く働いていた
午前11時に店に着いてランチオープン準備から始まり
夜11時閉店 アパートに戻るのは深夜1時前が当たり前
夜の食事はレストラン閉店後 店がつくったご飯をいただく
ある日
疲れきった私は店で食事をせずにアパートへ帰った
広いリビングでカップヌードルを食べようと思った
深夜1時をまわったところだ
カップヌードルにお湯を入れてフタをした
3分間待たないといけない
心地良いパット・メセニーサウンドを
聴きながら身体を横にして3分間待つことにした
「さあ、食べるゾ!」
カラダを起こしてカップヌードルのフタを開けた
ツ メ タ イ ・・・
ウ ソ ・・・
麺は完全にのびきって冷たくなっていた
ちょっと横になって待っていた3分間
永遠の時が流れ朝になっていたのだ
冷めきったカップヌードルをすすって
食べるニューヨーカーの私がいた