ジョー・ヘンリー@磔磔 | パラダイスの夕暮れ

ジョー・ヘンリー@磔磔

3月30日に京都磔磔で行われたジョー・ヘンリーのライブ。
これが実に素晴らしかった。


ブルース、ジャズ、フォーク等々のアメリカンルーツミュージックの、
土臭くも芳醇なエッセンスをたっぷりと取り込みながら、
その完成度の高さゆえに、洗練された都会的なポップミュージックとしても十分に機能し、
エルヴィス・コステロやトム・ウェイツ的なウタゴコロをも持ち合わせ、
さらに第一級のプロデューサーでもあるジョー・ヘンリー。

ここ最近の3作品の充実振りは圧倒的であり、
まさに待望の来日でした。


ウッドベース、キーボード、そしてアコギ及びピアノのジョー・ヘンリーの3人編成。
シンプルなアコースティックセットでありながら、
当然の如くの完璧なるパフォーマンス。

風貌的には、
ちょっと気難しそうでクールな佇まいでしたが、
1時間20分ほどのライブパフォーマンスを終えた時、
会場を包み込んだ空気は、なんともいえない幸せ感に満ちた温かいものであり、
2月に行われたアントニーという極めて特殊なアーティストのライブ後に感じた感覚に近く、
実に稀有で感動的なものでした。


その夜は、
余韻に浸りながらジョーヘンリーを聴きまくっていましたが、
彼の音楽が怖いくらい夜にピッタリで、
しばらくは夜のジョー・ヘンリーワールドから抜け出せなかったほど。

ちなみに、
整理番号3番だったので、
最前列ど真ん中でありました。