アントニー@草月ホール
アントニー&オーノズを観て来ました。
始まる前から、
妙な緊張感があり、
咳払いさえも憚れるような雰囲気でしたが、
そんな中、
女性ダンサーの呪術的でプリミティブな舞踏が始まり、
会場内に不穏な空気を作り出した後、
幕が開き、
アントニーが「Her Eyes Are Underneath The Ground」を歌いだしました。
あの声で。
一発でもっていかれました。
全身鳥肌。
まさに I Am a Bird なう。
同時に大野氏の奇妙な舞踏が始まり、
「舞踏とは抽象でなければならない」との大野氏の言葉通りに、
もちろん意味不明ではありましたが、
アントニーの歌と相まって、
素晴らしい空間を作り上げていました。
このパフォーマンスの持つ質感は、
今までに味わったことのないものであり、
アントニーの表情や佇まいから発散された、
性を超えた神々しさとともに、
最後に大野氏へのリスペクトを表現した際の、
ハートウォーミングな空気感!
鳴り止まぬ拍手とともに、
特別な余韻に包まれました。
90