初挑戦のアルエド駄文です。
アルエドの意味が分からない方、嫌悪感を抱かれた方は見ないで下さい(><)
(アルは生身に戻った・・・という感じのパロディです)
それでも「だいじょーぶ」という方は、どうぞ!
カチ、カチ、カチ・・・
時計の規則正しい音を聞きながら、ボクはその時を待っていた。
二人掛けのソファに腰掛けて、隣に座る愛しい人―――兄さんを眺めながら。
ボクのものより淡く輝く金の髪と、力強い意志を秘めた、同色の瞳。
いつもは鋭く相手を射抜く様なその視線は、今は穏やかに、でも真剣に本に向けられて。
(・・・その視線さえも、ボクの物にしてしまいたいよ)
風呂あがりのためか淡い桜色に染まった肌や、
編み込まれずに輪郭を彩っている髪の毛さえも艶かしい。
(―――嗚呼。なんて美しくて、愛しい人)
カチ、カチ、カチ・・・
「・・・ねぇ、兄さん。」
「ん?」
本から目を離さずに、声だけで返される。
そんな事は日常茶飯事だから、今更気にもしないけれど。
少し悪戯をしてやろうと思って、兄さんの耳元に唇を近付けて。
「ボク、兄さんの事が―――・・・大嫌いなんだ。」
とびきり甘い声で、耳に吹き込んでやった。
「えっ・・・?!」
ボクの声に兄さんは身体を震わせて。
でも、囁かれた言葉を理解した瞬間、大きな瞳を目一杯開いて、ボクを振り返った。
「・・・い、ま、なんて・・・?」
今にも泣き出しそうな顔で、自分に詰め寄ってくる兄さんが可愛くて仕方が無い。
だからボクは、とびっきりの笑顔で、また言ってやる。
「聞こえなかったの?ボクはね、兄さんの事が『大嫌い』・・・って言ったんだよ。」
大嫌い、を強調して言ってやると、兄さんは堪えきれずにとうとう泣き出してしまった。
・・・まだ気付かないのだろうか、このバカ兄は。
でもソコが可愛いんだよね、と1人で納得するボクに、兄さんは必死でしがみ付いてくる。
「・・・な、なんで・・・っ?オレ、何かしたか?」
「んーん?なーんにもしてないよ?」
「っじゃあなんでッ!!」
「今日が「エイプリルフール」だからだよ、おバカな兄さん。」
「へっ?」
やっぱり覚えてなかったらしい兄さんに、ボクはまたにっこりと笑う。
対する兄さんはぽかん、と効果音が聞こえてきそうなくらい口を開けて、
いつもの兄さんからは想像も出来ないくらい間抜けな顔をしていた。
驚きすぎて、涙も止まってしまったらしい。
「くすっ・・・そーいうトコも『大嫌い』だよ、兄さん♪」
そう言った瞬間、兄さんは真っ赤になって、それから鬼のような形相で叫んだ。
「~~~~~っこンのバカアルっっ!!!!」
「今日がエイプリルフールって事を忘れてた兄さんが悪いんでしょ?」
「死ね!悪趣味!ドS!変態っ!!!」
「ごめんね兄さん。ソレ、褒め言葉にしか聞こえないよ。」
暴れて暴言を吐きまくる兄さんに「近所迷惑だから。」と宥めて、腕の中にすっぽりと抱きしめる。
それからもボクの顔を殴ったり蹴ったりしていた兄さんだったけど(機械鎧は痛いよ兄さん。)、
ようやく落ち着いたらしく、ボクに髪の毛を自由にさせていた。
「はぁ~・・・まったく、お前も毎年よく飽きねぇよなー」
「兄さんこそ、毎年よく騙されるよねー。去年だって、ボクが・・・」
「だぁ~~~っうるせぇ!!きっ、去年はわざと騙されてやったんだよ!!」
呆れ顔から、怒った顔。・・・本当に表情がよく変わる人だ。
でもそれから、ふと真顔になって言う。
「・・・オレ、本当にアルに嫌われたかと思って・・・すっげー恐かったんだかんな」
「はぁ・・・だからバカ兄だって言うんだよ。」
「兄貴に向かってバカとは何だ!それを言うならなぁ!」
また怒り出した兄さんを、そっとソファに押し倒して。
兄さんの好きな、とびきりの甘い笑顔で囁いた。
「・・・ボクが兄さんを嫌いになるわけ無いでしょう?」
「ね?」と首を傾げてみせると、兄さんは目を逸らして、バカアル、と呟いた。
「お前なぁ・・・よくそーゆー恥ずかしい事を・・・」
「別に恥ずかしく無いよ。だって本当・・・いや、嘘の事だもーん。」
「はぁ・・・―――おいアル。ちょっと耳貸せ」
「え?」
シャツの襟をぐいっ、と引っ張られて、耳元に兄さんの吐息を感じた瞬間―――。
「オレもお前の事、世界で一番大嫌いだぜ・・・?」
本当に小さな、でもハッキリとした声で囁かれた。
兄さんも真っ赤だったけど、ボクはそれ以上に真っ赤だっただろう。
(だって、あの兄さんが・・・!)
彼に悪戯をするつもりで言ったのに、ボクの方がやられてしまったみたいだ。
―――・・・本当に、可愛くて愛しい人。
世界で一番素直じゃない彼が、年に一度だけ、世界で一番素直になる日。
(エイプリルフールに乾杯!)
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や、やっと書き終わりました・・・。
ここまで読んでくださった方、どうもありがとうございます!!
ついさっき(というか昨日)、
「そーいえば明日はエイプリルフールだ!」
と思い出して、突発的に書いたアルエドです。
・・・・・・文才も無いのに、突然どうしたんだろう自分←
最初らへんのアルは、なんかすっごく気障(キザ)ですね(爆)
途中から黒アルっぽくなってる気もするし・・・
兄さん泣かせちゃうしね←←
でも最後はやっぱり兄さん最強!(笑)
初めて書いた小説(駄文)なんですが、いかがでしたか?
誤字・脱字があれば、コッソリ教えていただけたら、コッソリ直します(><)
あと感想・リクエストなどがあったら、コメントくださったら嬉しいです!
苦情は・・・メッセージにてお願いします(>-<)