7月23日の2時よりアポイント


そして1時間位説明をし


15時ころのこと



さらに話を深めて


提案の中身を話そうとしてた


自分の中では


「今までのお話の状況から


この切り口でいけばさらなる提案へ結びつける


今日はなかなか頭の回りがいいかも」


と思って話を展開していた刹那



頭を強く誰かに押さえつけられ


圧を加えられたような感覚


同時に


貧血で視界がまわりから暗転していく


ような状態に襲われた



その中で


「せっかくいい感じで話しているのに


こんなとこで何なんだ、意識を話しに


集中しないと・・・・・」


と考えた瞬間



どうやら意識を失ったらしい



ちょうど隣に座っていた同僚は


「話をしていたと思ったら急にソファの後ろに倒れて


口から泡を吹き、イビキをかいていた」


とのこと



その後、意識のない状態は10分続いた



意識のない間は


先方の会社の医療チームが呼ばれ

(大企業の本社だったので医療室があったとのこと)


ソファから絨毯に横たえられ救急へ連絡して頂いたようだ




よって、自分が目を覚ました時


仰向けで天井の灯りを見ていた



意識を失ったのか??



自分でも状況を瞬時に把握していた



そして目に映るのは


作業服みたいなのを着た方々・・・・



あぁ、おっきい企業だから


医療スタッフがいるのね



これも既に把握していた


なぜなら自分の目指す資格は


こういった企業関係の取り決めも


科目として設けられていたからだ




目を開け意識を戻したため


取り囲んでる3人程の医療スタッフが


分かりますか??


と聞いてきた。


自分は返事に答えるため声を出そうとするが


声を発するのがきつい


大きい声で話せない自分に気付く


そして、頭痛がとにかく酷い、痛すぎる


この頭痛はやばい、頭動かしたらアウトだな


と固く自分に刻み



なんとか


分かります。


と答えると次は


体を動かせるか聞いてきた




自分は


・意識を失ったこと

・頭が恐ろしく痛いこと

・声が出ずらいこと


以上のことから、


さらに意識を失う可能性があるし


コンタクトレンズを外しておかなければ・・・


と、またまた状況を分析(苦笑)



そこで、


コンタクトしてるんで外します


と言いながら速攻で両手でコンタクトを外し一安心



一連の行動で取りあえず両手が動く事は確認し


両足の確認に移り、一応痺れも無く動いている。


なお、この作業中も絶対頭は動かさず




さらに、同僚が話しているのが聞こえる


その内容は先ほどのことと重複するが


・急にソファの背掛に倒れた

・口から泡を吹いていた

・いびきをかいていた


この3点



その時思ったこと



口から泡吹くって良く聞くけどどうんなだろう?


カニっぽいのかな??



とかもちょっと思ったが


そんなことよりも・・・・いびき??


やばいな


って思った。



頭痛と意識消失時のいびきの組み合わせ


意識を戻してから数分で


自分がくも膜下出血だと認識



絶対頭動かしたら終わる


と考えていた


また、意識が覚醒すればするほど


頭痛が恐ろしいことになっていた



一般的にくも膜下出血は


・一生涯で一番の頭痛

・バッドで殴られているような頭痛


なんて言葉が聞かれるが


自分のは


・脳を網目のネットみたいなのでギューっ


って感じの痛さ



視覚から入ってくる情報も忍耐の障害になるとばかりに


ぐっと目を閉じ、ただただ我慢をしていた


気を失いかけそうな程の痛みの中で


くも膜下出血の断片的な知識が


死や半身不随といったフレーズを


呼び起こし


ただただ恐怖していた



色々とその間にも医療スタッフが


話かけるが満足に答えられず・・・


というか頭痛くてそれどころじゃねーっす



数分後、救急車が来たようで


そちらにタンカーで移動


その間回りから聞こえてきたのは


頭を絶対動かしたらだめだぞー


って言う掛け声



あー、この人達分かってる

(そりゃ当たり前だがw)


と安心して?頭痛と戦っていた


ただ、先方に申し訳なく思い


アポを頂いた方のお名前を言い


なんとかかんとか


「こんなことになって申し訳ありません」


と言えた。。



そして救急車に乗せられ


同僚も同乗



乗車したらすぐに酸素呼吸器を


とりつけられる



そして、


自分の苗字が呼ばれ


ご住所言ってくださいー


ってな感じで聞かれる



をい!?



ただでさえ頭の痛さが恐ろしいのに


酸素呼吸器つけられてる身でしゃべるの無理(涙)



ってな感じでただただ痛みを耐えていた


その間、考えてたこととして・・・


・自分がくも膜下出血であることはほぼ確定だろう

・その中で仮に命が助かっても半身不随か

・今家庭が大変な中で迷惑かけたくないなぁ

・助かっても手術代が高くなりそうだし

・親父、母さんごめんなぁ

・もしもを考えて遺言を同僚に託した方がいいかな


とこんな内容


でも遺言を口に出そうとしたけど


頭痛が・・・・とにかくほんと痛いの・・・


何かしら遺言を言えた方が


サマになるのだけど、無理でした・・・・



そんな中、病院を救急車内で問い合わせをしてたらしく


行き先が決定っとのこと


その病院名は・・・・・



防衛医大病院



ありがたや(涙)


実はこの病院、以前に仕事中で少し情報を知ってました


リサーチの仕事をしていた中で、病院に関する調査もあり


防衛医大の規模も事前に頭にあり


また


医療負担も私立病院より安いであろうことから


少し家族に迷惑をかけずに済む確率が上がった


と考えていた。


そして、お世話に病院に・・・・

今から約3ヶ月前


忘れもしない


2008年7月23日


日差しが強い日だった



いつものように


新規顧客を開拓するため


埼玉の某駅の会社に


営業提案に伺っていた



この日は同僚と3人


自分が主導で話をする予定



先方は誰もが聞いたことのある


大企業で部長クラスの方もいらっしゃる



自分は緊張する性格ではない


ただ、ヘマをして先方から頂戴した


お時間を無駄にはさせたくない



そういう意味では、


少し神経をいつもより


尖らせていたのかも



ましてや、


数ヶ月前より


とある資格の勉強と


家を引っ越すこと


そして仕事と


3重に忙しかった



一日の睡眠時間


3時間



でも、


仕事は楽しかったから苦ではなく


その先方との打ち合わせも


神経は尖っていたかもしれないが


ワクワクしていた



実際、先方の会社についたとき


「さすが大企業、立派な本社だなぁ」


と感嘆と同時に楽しくてしょうがない



そして受付をして


部屋に通され先方との初対面



こちらは同僚3人とも20代


先方は大企業の部長や課長クラスが4人で年は大体40代50代



自分みたいな若造の説明を


紳士に聞いて頂きやりとりも順調



打ち合わせ途中も


なんと仕事に遣り甲斐を感じ


楽しんでいたことか



でも


突然その時はきた・・・・

脳卒中のひとつ


くも膜下出血



よくテレビで取り沙汰される


ポピュラーで怖い病気



どんな病気だろう?



簡単に言うと


脳の血管の薄いところに


瘤状の形状ができて


その瘤がだんだん大きくなり



弾ける



それによって


脳の中に


血液が流れてしまう



脳ってのは


分かりやすく言うと


スーパーに売ってる


パック入りの豆腐



頭蓋骨の中には


くも膜っていう


やわいパックがある



その中に


豆腐ならぬ脳が


浮いてるみたいな



そんな中で血管から


出血したら



言い換えれば


パックの中の水が増えると


当然豆腐は


圧力を受けると



脳もおんなじ




では、圧力を受けると


脳はどうなるの??



脳の機能が阻害される


脳の組織が死ぬ



そんな感じ




この病気


突然死も多い



血管の瘤が破裂すると


2割の人が数時間で死亡



手術なんてのも


非常に難しく


仮に手術が成功しようと


さらに死に面する難関がある



全体では


4割が死亡


3割が寝たきりも含む重度の障害


2割が軽い障害でリハビリ後になんとか社会復帰


1割が軽い障害でリハビリも軽く元通り社会復帰



上記の運命の分かれ目は


意識のレベル


出血量のレベル


この2点



普通は40代以降の


いわゆる壮年期から


老齢前に非常に多い



一方で


20代はまれ



でも自分は


このまれの中に入って


7月23日倒れた