リースの中でもセールアンドリースバックについてまとめてみたいと思います。
こちら、何をしているのかと言えば
文字通り、有形固定資産を売ってリースし直しているわけです。
なぜそんなことをするのか?
手元には所有権がリース会社へ移った有形固定資産とキャッシュが残ります。
つまり、物を担保にお金を借りているわけです。
そしてそれをリース料という形で返済している。
よくこんなこと思いつくなぁと最初思いました。
しかし、後述しますがリース期間は耐用年数程度になるため、有形固定資産を取得してから数年のうちに実行しないといけません。これを実行するということは、そもそも最初の投資判断や計画が妥当だったのか疑われますね。
なんてことを言ってても始まらないので先に進みます。
処理としては、まず有形固定資産を売ります。
この仕訳は簿記2級でやりましたね。
現金×× /有形固定資産××
減価償却累計額××/有形固定資産売却益××
そして当該資産のリース契約を結びます。
金額は売却価額です。
リース資産××/リース債務××
リース料支払日にはリース料を払い、リース債務を減らします(この辺の処理は主題ではないので割愛)。
リース債務××/現金××
支払利息×× /
そして、決算を迎えたらリース資産の減価償却を行います。
このときの計算は有形固定資産の残存耐用年数によって計算します。
残りの期間が4年なら、リース資産を4年で償却していきます。
減価償却費××/リース資産減価償却累計額××
・・・
なーんだ、思ってたより簡単。ではありませんよ。
落とし穴があります。
よく考えてください。おかしな所があります。
上記の仕訳はぶつ切りにされた有形固定資産の売却の仕訳とリース契約の仕訳を雑に繋げただけです。
最初に言いました。
セール・アンド・リースバックは、物的担保による借入と。
まず、お金を借りているのに利益(売却益)が出るのはおかしいですよね。
それから、取得価額より高く売れたからといって全く同じ物をそのまま使い続けているのに売却した利益分、リース契約という書類を1枚かませただけでリース資産に上乗せされて減価償却という形で費用化されていくのもおかしいですよね。
つまり、経済的実態は借入による利息の支払い負担が増加するのみで、実質的利用者は変わらないためそれ以外の処理については今まで通りやりましょうということです。
では、そのあたりをどのように解消すればいいのか。
それは、有形固定資産の売却益とリース資産に上乗せされた利益分の減価償却費をぶつけ合って相殺させることで解消させます。
具体的には、有形固定資産売却益を長期前受収益という勘定に置き換えて、毎期決算時に償却していくという方法をとります。
長期前受収益××/減価償却費××
こうすることで利益分だけ相殺することができます。
だいたいこんな感じでしょうか。