天秤座と冥王星天秤座世代 | 詭弁書蔵 三ツ目亭

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とんでも占星術やら隠謀論やらオカルト等
真理探求に終わりはないようですな。

世代層を見る上で近年注目されております

 

冥王星。

 

私の占星術ではサイドリアル方式を採用しておりますので

現在は射手座に鎮座しておりますが、今回は

 

「コミュ障」の「ネット第一世代」である

冥王星天秤座世代

 

クローズアップし天秤座の理解を深めていこうと思います!ドーン

 

 

冥王星が天秤座に入ったのはだいたい1981~1982年

世代層研究において簡単なアプローチは当時の世相を知ることからですからね。

ちなみに1982年から1993年辺りが冥王星天秤座世代と言えます。

 

1982年の年の流行語が「ネクラ」となっていました。

流行語は世相を見るのに解りやすい材料かもしれませんね。

 

さて、早くも「コミュ障」というワードに近づいたと思い、

そのまま「ネクラ」について調べました所、wiki先生にて興味深い話を入手しましたので少し拝借いたしました。

 

それがこちら、

 

 レッテル貼りによる人間類型 

こういった人間類型は、大衆向けの娯楽がより発達し、バブル景気に向かって浮足立っていた1980年代に盛んに用いられていた。そして人や物の価値を「明暗」で判断する風潮が生まれ、この頃から学校でも「葬式ごっこ」などのいじめの問題がよりエスカレートした。練馬区教育委員会による1983年の公立中学校生徒向け刊行物には、「ネクラなやつは嫌われる」と書かれていたほどだった劇作家の山崎哲は1988年、朝日新聞に連載していたコラムで、「少なくとも、わずか十数年前までは」「おとなしくて、無口で、恥ずかしがりや」というような「『ネクラ』な性質は、むしろ美質とみなされ、」「好意をもって迎えられていたはずなの」にもかかわらず、「子どもに限らず、私たち大人もまた、」「『ネクラ』と言われることにおびえている」と書いていた。

その後あまり使われなくなった理由の一つはおたくという言葉の登場がある。ネクラ的趣味傾向の多くは「おたく的」とされるものの範疇に収まっていたからだ。しかしこの語の衰退を決定的にしたのは、ほとんどの場合否定的なレッテル貼りでしかなかったことが関係している。当初は否定的に用いられることの多かった「おたく」という言い方が、その後多彩な意味を獲得し、積極的に用いられることも増えていったのとは対照的であった。

 

上の文において特に面白い部分に下線を引かせて頂きました。

この価値観の動きについては縦軸のバランスという要素も大いに関係してくるんですが

 

今回注目したいのは

冥王星が天秤座に突入した時期にこういった大衆心理的兆候があぶり出され始めたという所なんですね。

 

ネクラにしてもオタクにしても、

そうですね、今で言えばLGBTでしょうか

冥王星天秤座世代によって

冥王星乙女座世代に付けられていた様々な偏見や価値基準の見直しが起きていっていることがなんとなくわかりますでしょうかね。


何でいけないの?っつって


ネクラの記事は乙女座から天秤座への流れとして見たとき最初の段階、というかキッカケというか、乙女座の分析が天秤座を生み出していく様が表れていて面白い文章だったかなとは思うんですけどね。


さて、


どういう心理的変化が起きていったのかを見るために

ここでホロスコープにおける天秤座の持つ要素を抽出していきましょう。

まずエレメントは風星座

「他者軸」の一番西側に存在し、秋分点に位置します。

牡羊座の対向星座であり、乙女座の次の星座として位置します。

 

前回の記事において少し説明させて頂きましたが

 

「ひとつ先の星座はひとつ前の星座を否定する」働きを持つんですね。

 

乙女座は「I analyze」(私は分析する)という星座ですが

その根本には「信仰」という絶対無比なモノサシがあります。

 

その自分の判断の軸になる絶対的価値観。

しかし

天秤座領域では持っているモノサシと違う目盛の書かれたモノサシが現れる訳です。

 

そうなると大変ですね。

どちらのモノサシが正しい物なのか、乙女座は考えなくてはなりません。

だって乙女座は「I analyze」分析する者なんですから。

 

まずはレッテルという方法で他者を評価し分析する事に夢中になるかもしれません。

他宗教に属す変わり者をいじめという方法で排他するかもわかりません。

 

今まで、自分の手の内で判断分析していた世界が

実はフッと離れ、

なんと自分が分析台の上に乗るハメになってしまっていたという

その事に気づくまで、恐らく正義の戦いをやめないでしょう。

 

そして始まります。

お互いのモノサシを比べる「天秤座」としての長い戦いが

 

そうです

天秤座領域とはなんと

 

自分の正義という物を一度失ってしまう経験領域になるんですね。

 

天秤座の「I balance」(私は均衡する)という一見文面的にはどうなのよっていうこの一言も

 

自分の正義と相手の正義を測りに置いて、その正しさを問う

 

云わば

 

「正しさの追求」をする、という厳しい領域と言えるんですね。

 

人間というのは自分の意識から出る事は出来ない

つまり客観的視点という物を持つことなんて出来ない。

 

という事を過去の記事で紹介させて頂きましたが、天秤座はそれを求めるんです。

 

表れ方としては様々かもしれません。

 

刹那的な会話、対人における空気を読むという客観性

はたまた他の惑星との組み合わせ次第では神の視点に立とうとする事を目標とする働きを持つんですね。

 

どこまでも冷静に、知性的に努めようとします。

そうです、いくら軽薄で八方美人でオシャレで根性なしで浮気者のモテ男・モテ女と言われようと

 

風星座はやはり知性的なんです。

その場における均衡を保とうとするが故にそういう一見優柔不断にも取れる立場に立つんですね

 

ドライだなんだと言われやすいですが

双子座、水瓶座、天秤座とそれぞれ「対象から離れる」要素を持っているからなんですよね。


その中でも天秤座に関しましては

主観という名の「自分」から離れようとするんです。


 

そして1980年頃あらわれた「ネットワーク」という新しい世界

グローバル化の波という射手座のトランスサタニアン達がもたらした新しい価値観

 

そういうモノがあいまって今回の冥王星天秤座世代は

牡羊座で手にした「自我 」も獅子座で生まれた「自信」も大きく揺さぶられる事になってしまい、

 

結果としてこの世代全体を通して

コミュニケーションに大きく不安を覚える形になってしまったのではないか、と読めます。

(冥王星天秤座の課題として現れる為)

 

その世代が多く集まる学校という環境の中で生まれてきた言葉

「KY」だったりですとか「コミュ障」というスラングの誕生

彼らの生きてきた時間の中では「空気を読む」事がどれだけ大事なのか、という事が伺えます。


真面目な委員長の一言よりも、人気者の一言の方が影響力がある時代になっているんですよね。

正しさとは皆が納得するものである。

そう示して行く役割を担うのが天秤座ですから。


 

世相として問題となる部分、つまりトランジット(現在の惑星進行のホロスコープ)では見えない

ネイタル冥王星の課題を抱えて生きてきた結果、現代の既婚率の低下に結びついて行きます。

しかしそれ自体の結果というのは違う星座領域のテーマ(問題点)として現れてくるんですね。

 

ちょっとややこしいですかね(笑)

 

しかし、

自己否定を行なう事というのは誰しもが嫌な事だとは思います。

自分が間違っているかもしれないという事は考えるのさえ嫌かもしれません。

しかし、今の若い子達は知ってるんですね。

 

自分が正しい訳ではないという事を。

 

「そういう考えもある」

 

という考えを、この「ネクラ」とインスタ等に生息する「パリピ」も共存する両方の価値観に触れることの出来るネットという窓を通し

いろんな意見のぶつかるSNS大荒れの状況で自然と身につけて行くことになるんです。

その「ネット第一世代達」の姿を見ながら。

 

そんな傍から見れば打たれ弱くも見える天秤座さんですが

打たれ弱い理由がある、という事ですね。

信じる物を崩し、さらに強くしていかなかればならないんですから。


なので結果として冥王星乙女座時代~天秤座初期時代と比べまして、

より現代の方がコミュニケーションは洗練されていってるんですね。


これが冥王星の力でしょうかね。

今なおコミュニケーションについて冥王星天秤座世代が作り替えて行っている最中でもありますしね。

結婚観なんてこの世代が大きく変えていっている最たるものかもしれません。

当事者となるお互いが納得するものでなければ成立しなくなったんですからね。


冥王星乙女座までとはやはり違ってきていると思うんですよね。

 

今回は「冥王星天秤座」についての話で天秤座を考えていきましたので重めな内容になってしまいましたかね。

 

本来の天秤座さんは星座本を読んで性格を把握してください。

ここはとんでも占星術を語る場所にございますからね

(もちろんサイドリアル星座でご確認を)

 

というぐらいで今回はこのくらいにしておきましょう

 

ちなみにサイドリアル星座にて「冥王星蠍座」に入った途端

地下鉄サリン事件という大事件がすぐに発生しますが

この話は「冥王星蠍座」の話題にて触れましょう

 

それではまたの機会に!