昔、思ったことがあったよ。
自転車で走ってる時。
長い坂道をね。
一人でただただペダルを踏みしめてた。
その単純な作業が楽しかった。
ペダルを踏めば、自転車が進む。
具体的に、目指す場所があった訳じゃないけど、止まれなかった。
でも、あまりに長くて、しんどくて、坂の途中で自転車降りちゃった。
足が震えだした。
さっきまで、単純な作業を楽しんでいて気がつかなかったけど、足、酷使してたんだ。
何か、分かんないけど笑えてきてた。
泣きたかったのかも知れない。
休みながら、自転車押して歩いた。
前を見ても、ずっと坂道。
ただただ足を踏み出す。
また単純作業で前に進む。
なんか、話すの恥ずかしくなってきた。
で、やっと坂を上りきった。
楽しかったなぁ。
自分が何かを手にしたんじゃないかと思う感覚。
自分には何も無いんだなぁという感覚。
手にしたと思うのに、何も無いとも思う。
なんだか、楽しかった。
事実はどうでも良かった。
手にしてようが、してまいが。
とにかく、そう思って、楽しかった。
その後も走り続けて、夜、思ったのは、上を向いて歩こう、涙がこぼれないように。
いい曲。