白梅や進んでしまふ掛け時計

嘴を逃れ紅梅綻びぬ


春の季語に“梅”とは別に“紅梅”が有るのは、紅梅が白梅に僅かに遅れて咲くから。
この僅かな時間差を感じ取った古人の感性に脱帽。


低く
敷き詰められた
冬の雲の稜線を

春の光がなぞる

君の背骨の汗を
舐め取る
舌のやうに

艶かしい

光の舌