ご覧
夏野の花の鮮やかに咲けるのを

ご覧
高らかに恋の名乗りをするのを

誇らしげに

そして
撓やかに


昨日は暑くなりさうだつたので陽が高くなる前に早めに家を出ました。
アパートの階段の下で軽く準備運動をして、朝帰りした大家さんの猫に声を掛けてから歩道に出ると、犬の散歩をする人や、大きな荷物を担いで足早に歩く人、俺と同じやうな格好の中年ジョガーにウォーキングの人。

立夏を過ぎると光りも風も夏の匂ひ。

日々鮮やかになる若葉の匂ひなのか、気温や湿度のせいなのか、燕が自在に翻る空は遠く霞んで、大気は悦びに満ちてゐる。

その中へ走り出す幸せ。