零の館へようこそ、管理人のゼロ・ファルスです



今宵もほんの少しだけ不思議な世界へ誘いましょう




貴方が部屋を借りるとして



まず何を見て決めますか?



部屋の間取り?



日当たり?



築年数?



部屋の雰囲気?






それとも、、、








それではこの方の話を聞いてください




G阜県にお住いのSさん会社員からの投稿







あれは今から10年前のことです



あの頃は名○屋の会社で働いていたのですが、、、





自宅から通勤するには遠すぎるのでアパートを借りることにしたのです




出来れば中央線最寄りの駅まで歩いて行けて、出来るだけ安い部屋がいい










そんな物件はなかなかあるモノではない




とか思っていたら駅まで歩いて10分4畳半1部屋バストイレ付きで2万円???



レオパ○スの半額じゃないかw




敷金礼金不要ときたもんだ!!




早速不動産屋に入ってその物件まで案内してもらった








駅前の不動産屋から歩いて20分かかったぞ、、、、





まぁ安いから仕方ないか、、、、



諦めながらも二階の部屋へと上がり階段のすぐ横



不動産屋がカギを開けてくれた





部屋に入ると




なんというか、、、空気が重い、、、、なんだこの部屋?



「どうですか?壁紙も張り替えて掃除も済んだばかりですよ」






うーん、これなら2万円で悪くないか、、、、




早速部屋を借りることにして翌日



会社の同僚に車を出してもらい布団と必要なものを運び込む





まぁそんなに荷物は無いんだけどねw



荷物が少ないながらもそこそこ疲れた




同僚には昼飯を奢ってお礼をすると




ひとり部屋に戻って畳に寝転がる




「ふぁーーーーーっ、、、、疲れてるのかな、、、、、」



寝転がって天井を見るとライトグレーに塗装された天井に落書きを見つける






で?なんだこりゃ?




赤黒い文字で「で」と割と目立つ大きさで書かれていた




、、、、こんなものあったか?





なんとなく不審に思いながらも、瞼が重くなる









すー




すー





すーーーー








ドスン!!



ぐぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇぇ




なっ




なんだ?




腹の上に何かが乗った様な!?




くっ、、、、、





なんとか目を開けて仰向けのまま目に入ったモノは、、、、










「うわわわわわわわわわわわわわわ!!」



慌てて飛び起きると天井を見上げ、、、




転がり出るように部屋から出ると一目散に不動産屋へ駆け込んだ




「おや?どうかされましたか?」



ぜぇ、、、、ぜぇ、、、、ぜぇ、、、、



不動産屋の腕をつかむとあの部屋へ戻って行った



「ちょっちょっ!なんなんですか!!」



「あ、、、、あの部屋は一体なんなんだ!!」




「、、、、えーと、、、なにかありましたか?」



「ありましたかなんてもんじゃないよ!!」




部屋を開けて中に不動産屋を入れると




「うわっ!!」



天井にはさっきまで無かったはずの落書きがびっしりと




でていけ


かえれ



ころすぞ




くるな



血の様な赤黒い字で部屋の天井にびっしりと書かれた落書き



なかにはとてもでは読めないようなものまで



「こんな部屋住めないよ!!どうなってるのこれ?」



「は、、、はははは、、、、これは今まで一番凄い、、、よっぽど嫌われましたね、、、」







聞けばこの部屋はいろいろな怪現象が発生して住んでもすぐに出て行くからあの値段だったらしい






とてもではこんな所には住めないので別の部屋を紹介してもらった




駅まで歩いて15分、4畳半一部屋バストイレ付き家賃は4万5千円




すぐに入れるのはこの部屋だけらしい



あんな部屋に住むくらいなら少し高くてもこっちの方がいい



駅まで近いし、、、




というわけで晩飯奢る約束で再度会社の同僚に荷物運びを手伝ってもらった




まぁあいつも部屋をみて相当にびびっていたのだが、、、、







夜、ひとりで部屋にもどり



なんだか疲れたので早々に布団に横になって



天井を見ると






「、、、、憑いて来たのか、、、、?」




天井には小さな子供のような字で



「あ」とだけ書かれていた







まぁあそこまで酷くなかったんで結局その部屋には5年いたかなw




「あのね」




何が言いたいのか気にはなったのだが、、、、







終わり







いかがでしたか?




部屋を借りるとき、イロイロと気になるところがあるでしょうが



まずは天井に落書きがあるかどうか




確認した方がいいのかもしれませんねw





そろそろお時間のようです、今宵はここまでに致しましょう




貴方にも素晴らしい夜が訪れますように







またお会いしましょうね








この物語はフィクションであり実在する人物団体地名などとは一切関係ありません、、、、という事にしておいてください














「あのねうし」




ほんとに何を伝えたかったのかねー