委員長のオススメゲーム-未設定
零の館へようこそ、管理人のゼロ・ファルスです



今宵も夏の特別篇2013として会社員Jさんが同僚から聞いた話を紹介したいと思います






遠く離れた異国の地で怪異に出会ってしまったら




あなたならどうしますか?




ただおびえるだけ?





逃げるだけ?





それとも、、、






それではお聞きください










よんだ?







委員長のオススメゲーム-未設定

会社員Jさんからの投稿









僕の勤めている会社は現在、海外への足掛かりとしてベトナムを選んだ




もう、中国もタイも人件費が上がり続けているようであまり旨みが感じられないようだ




そこで、ベトナムに目を付けたわけだが現地へ駐在員を置くとなるといささか大変である、人選もそうだが気候の違いでかなり体も精神的にもまいるようだ




とくに現地の気温、冬が一応あるのだがそれでも30度以上あり夏場は40度を超えるらしい



水も気を付けなくてはならない、無菌状態にならされた日本人が現地の水道水を飲むとほぼ100%腹痛になるとかいう、なので向こうではミネラルウォーターが必須で、現地スタッフが勝手に飲まないようにミネラルウォーターのケースには鍵がかけられているとかw


現地でビールを注文するとサービスで氷が入れられるのだがここにも危険が潜んでいる、その氷が危険なのだw




なにしろ水道水で作られた氷である、解けだす前に飲まないと危険だとか言われたらしい(´・ω・)こわ、そんなサービスいらんわw



現地へ様子を訪れた専務に聞いたところ「確かに都心部は高層ビルなどが立ち並び経済発展が進み景気がいい様子が見て取れるが、その一方でひとたび裏に回るとそこは戦争直後の日本の様だ」、、、、貧富の差はかなり激しいらしい、まだベトナムは戦後の時代なのかもしれない





そんな背景を感じながらこの話を聞いてほしい





同僚のA氏は以前にベトナムの駐在員として半年行っていたのだが、つい先日もひと月ほどベトナムへ行って来たのだ






「おっす」




(´・ω・)ああ、おかえり、、、どうだった向こうは




「暑すぎだって、いつでも熱中症になれるぞw」




(´・ω・`)だろうねー



「だいぶ現地の水にも慣れてきてなー、屋台で飯とか食べられるようになったぞw」



(´・ω・)ははは、体が順応してきたかw



「で、、、さ、ちょっと聞いてほしいことがあるんだ」




(´・ω・`)どっかで聞いたフレーズだが、、、もしや




「ちょっと嫌なモノ見ちゃってさ」




( ゚Д゚)やっぱりか!!で、なんだその仕事を押し付けようとしているブツは!!




「こんなことがあったんだ」




(・ω・`)始めちったよ














現地で寝泊まりするのは駐在所の近くのアパートなのだが、これが狭くて暑い!!



なので今回は予算を貰って最初の一週間はホテルで過ごすことにしていたのだ



外の世界とはうって変わって冷房の効いた快適空間、さすがは近代設備が整ったホテル、計画停電で効きの悪いエアコンが止まるあのアパートとは大違いだ



ここなら水も食事も安全だから安心して過ごすことができる



一週間しかいられないのが難点だかw





快適な一週間を過ごすはずだった、、、、





初日の夜、適度な空調で快適な睡眠を送っていたのだが、、、



何かの気配で目が覚める




「ん?」




なんだろう、、、女性の声がする気がする




寝ぼけながらなんとなく聞いていると








「よんだ?、、、、、、、よんだ?、、、、、、アナタよんだ?」







なんだろう、また部長の所に女でも来たのだろうか





はっきりしない頭で考えていると





「よんだ?、、、、よんだ?」






んーーーー、、、、、あれ?




ここはホテルだからアパートにいる部長は関係ないよな、、、となりの部屋の話声なんて全く聞こえないし、、、、ってことはここか!!





がばっと起きて目にしたものは、、、







うおっ!!







そこには壁から顔だけ出した女性が、、、こっちを見ながら




「よんだ?、、、、よんだ?、、、、アナタよんだ?」







独特のなまりのある日本語で現地の人と思われる女性が話しかけているのだ







うわわわわわ






シーツを頭からかぶり







呼んでない!!呼んでない!!!呼んでない!!!!!







南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏!!






、、、、、、、






しばらくすると気配が消えていた









慌てて部屋から出てカウンターで事情を説明すると日本語の話せるスタッフが





「申し訳ありません、実は一年ほど前あの部屋で日本人客を取っている女性が殺される事件がありまして、、、それ以来、、、、その」





なっなんですか?





「男性客が一人で泊まると度々そういったものが現れるよになりまして、、、おひとりさまのお客様は泊めないようにしていたのですが」






あ、そういえば部長と二人で泊まるはずだったのだが、あいつ日本でマラソンに出るとか言って遅れてくるからキャンセルにしたんだった、、、






「そういったわけでして、、、、」





とてももうあの部屋で一夜を明かすことはできないのでロビーで明かすことにした、コーヒーなどが出されてありがたく頂いたのだか翌朝、宿泊をキャンセルしてあの暑苦しいアパートへ向かうことにした








(´・ω・`)うおおおおおぅ




「てなことがあったんだよ」




(´・ω・`)こわっこわっ、ガクブル




「まぁ何もされなかったんだけどさ、あっちは貧しい人たち多いからそういたことで客を取ったりトラブルも多いらしいぜ」





(´・ω・`)ほー





「てなわけで、これ頼むわw」




( ゚Д゚)やっぱりかい!!




「じゃ、明日までによろしくー」





( ゚Д゚)もう5時じゃん、残業決定じゃん!!





(´・ω・`)くそう、、、、今回の話しはここまでです




次回は多分自分自身にあった不思議な話をすると思います









つづく


















いかがでしたか?





どこに行っても人の欲や業は深いもののようですね





その女性の探しているものはお客でしょうか




それとも復讐の相手でしょうか







いずれにしてもその部屋に泊まりつづけなくて正解だったと思います





あなただったらどうしますか?








今宵はここまでにしておきましょう






あなたに素晴らしい夜が訪れますように、、、、













この物語はフィクションです、登場人物団体地名など実在するものとは一切関係ありません、、、、、という事にしておいてくださいw






では次回をお楽しみに