皆さんはこの世界に目に見えない存在がいると思いますか?
普段は気が付かないだけで、いつもそこにいる存在
気にしなければどうということもないもの
でも、、、、、
今宵も夏の特別篇2013として会社員Jさんが同僚から聞いて来た話を紹介したいと思います
それではどうぞ
「ホームで見たものは」
僕がその日同僚のKとコーヒーを飲みながら休憩をしていると同僚のIがやってきた
「ちょっと聞いてくれるか」
「んー、どうした」
(´・ω・)また変な話じゃないだろうな
「まぁそうなんだけどねw」
「おいおいw」
(´・ω・)おまえどんだけ霊体験してんだよ
※同僚Iは春の特別篇で紹介した廃病院の一件の当事者である
「いや、今回は俺じゃなくて母親のほう」
「母親ってあの霊感の強いあのひとか?」
「そうなんだけどね、、、、実は昨日のことなんだけど」
(・ω・`)やっぱりはじまったよ
「買い物から帰ってきた母親がさ、ご飯食べたくない、、、、食べられないっていうんだ」
「なんで?」
「駅のホームで飛び込み自殺を見たんだって」
「うおっ」
(´・ω・)まじっすか、、、、ん??
「うん、飛び込んで轢かれる瞬間を見ちゃったんだって」
「それはご飯なんて食べられないよな」
「うん」
(´・ω・)ちっょとまってくれ、、、それって何時ごろの話だ、場所は?
「6時半に帰ってきたから6時くらいかなH駅だよ」
「それ、、、、おかしいぞ、その時間なら駅近くを通るけどそんな感じはなかったぞ」
(´・ω・)だよな、そんなことになっていたらパトカーやら救急車やら大騒ぎになっているはずだぞ
「昨日のことならニュースや新聞に載っていてもいいくらいなのにそんな事全く聞いていないぞ」
「そこなんですよ、、、、俺の母親が見たのってこんな感じだったらしいんです」
地下街で買い物をした後電車でH駅まで帰って来て、そこからタクシーに乗るか迎えを頼むかどうしようかと考えつつ
丁度帰宅ラッシュに巻き込まれて荷物を抱えて立ちっぱなしだったのでホームのベンチで少し休憩をしていると向かいのホームに一人の女性がぼんやりと立っていた
ゆらゆらと儚げに立っているその姿に惹きつけられ、なぜかその女性を見つめていた、、、、
するとホームのアナウンスで「急行列車が通過します白線より下がってお待ちください」
「そういえばこの駅って普通車両しか止まらなかったわよね」
と、思っているとその女性がどんどんと前に出てくる、、、
急行列車が近づいてきた、、、、女性が前に出る、、、、
まさか!!
すっ
どん
荒ましい衝撃音とともに目の前で女性が急行列車に撥ねられて、体が砕けた
きゃぁ!!!
と、目をつぶり電車が過ぎ去るのを音で確認する
恐る恐る目を開けると
そこには初めから何もなかったかのように、、、、、普通に列車待ちの人たちが並んでいた
撥ねられた人は?電車は?
まるで狐につままれたかのように何事もなくごく普通の風景
仕方なく家路へつくがタクシーを捕まえてそのまま帰宅して寝込んでしまった
「て、ことなんだよ、今朝はだいぶ良くなったんだけど人が轢かれる瞬間見ちゃってまだ食欲がないらしい」
「なぁ、確かあの駅って5年前くらいに飛び込み自殺があったよな」
(´・ω・)あー、あったね、、、、ああ、確か夕方の6時くらいであちこちの踏切が降りっぱなしになっていて何とか帰宅したらニュースで自殺騒ぎがあったって、、、、、もしかして?
「たぶんね、、、うちの母親が見たのってその幽霊だったのかもしれない」
(´・ω・)普段お母さんはその時間に電車にのらないのか?
「乗らないですね、だから今まで気が付かなかったかも」
「てことは、そいつはその自殺した日からずっとそこで同じことを繰り返しているのか?」
(´・ω・)かもしれないね、気の毒だけどね
「おっそろそろ仕事の時間だな」
(´・ω・)お母さんにお大事にって伝えといてね
「はい、それでは」
この話はここで終わり、お母さん元気になるといいけどね
そして、次回はベトナムから帰ってきた同僚からのお話です
つづく
いかがでしたか?
気が付かなければどうということもない、その場にいてもほとんどの人が気が付かないこと、、、それでもそこで
おそらく今日も、、、、同じことを繰り返し繰り返し
哀しいことです
もしあなたがその光景に出合ってしまったらどうしますか、、、、
ふふふっ
どうもしないのが一番かも知れません
うっかりかかわると大変なことになるかも知れませんよ
そろそろ時間のようですね、今宵はここまでにいたしましょう
それでは、皆さんに素晴らしい夜が訪れますように、、、、おやすみなさい
この物語はフィクションです、登場する団体、個人、場所などは全て架空の物であり実在するものとは一切関係ありません、、、、という事にしておいてくださいw