委員長のオススメゲーム-未設定
零の館へようこそ、管理人のゼロ・ファルスです




人は古の時代より死を恐れ、、、そして身近な、、、別の世界への旅立ち


死後の世界に興味を抱き、、、




死後の世界で何が起こるのか知ることがかなわず、、、ただ思うのみ、、、



そう



それを知るということは、、、すなわち死であり




それを誰かに伝えることなどできないもの




でも、、、




もしも、、、





それではこの人の話を聞いてください










手記





委員長のオススメゲーム-未設定
カメラマンCさんより






僕はフリーのカメラマンとして日々いろいろなものを撮影して





色々なものとふれあい、出会っている






以前お話したお父さんとひざで寝眠る娘とそれを見守る今は亡き母親の写真



あの写真をそのお父さんに渡したことでちょっとした噂がひろがり





なぜかそういった相談が度々来るようになった








そういった







そう






心霊にまつわる相談である













「これを見てほしいんです」







そう女性に手渡された手帳、、、茶色のシステム手帳2013と書いてある







彼女はDさん、いわゆる未亡人らしい






どうしても見てもらいたいものがあるとして、この喫茶店に呼び出されたのだ






手帳には紐のしおりが挟んであり、そこを開くと、、、男の筆跡であろう文字が書かれていた







「それを読んでみてください」






言われるがままに読んでみた、、、、カメラマンの仕事ではないよな、、、






「愛しい君へ  僕は君を残し一人旅立つことがとても心苦しく、切ない、、、この手記を読んでいる頃僕はもうこの世にはいないだろう、君と出会い惹かれあい結婚したあの日々がとても大切で愛しい時間だった気がする、できる事ならこのまま君と二人で死で分かつことができない世界へ行くことが出来ればどんなに幸せだろう、、、、」




あの、これって



そこには妻にあてた感謝の言葉やもっと一緒にいたかったなど未練の言葉が書き綴られていた




「主人の残した書置きです、主人は癌に侵され亡くなりました」





そうでしたかお悔やみ申し上げます






「ありがとうございます、でも相談というのはその書置きのことなんです」







これがどうかしましたか?







「実はうちの主人3年前に亡くなっているんです」













でもこの手帳、、、2013年って








「そうなんです、でも主人が亡くなって以来、私の手帳にその文面が書かれてしまうんです」






だ、だれかのいたずらでは?









「いいえ、主人の物です、これ、、、、筆跡鑑定をしてもらったのですが」







出された鑑定書には本人の筆跡で間違いないとの結果が出ていた






どういうことなんでしょう?






「私にもわかりませんこれも見てください、その手帳はわたしが仕事で使っているものなのです」







いいのかな、と思いつつ手帳を受け取ると2012年と書かれている






中を見ると







うっ









これは、、、、






最初のほうにさっき見せてもらったものと同じような文面がならんでいる







そして彼女の文字であろう女性的な文字で予定が書かれている一方であの男性的な文字でいろんなことが書かれていた








最初は穏やかな感じで書かれていたメッセージが









次第に、、、、6月辺りから









嫉妬、恨み、妬みといった内容に変わってきている、、、








なかでも男性と会う約束、それが仕事のうえでのことでも特に激しく書かれていた








「どうですか、、、そんなことがもう3年も続いているんです」







3年も、、、









「手帳が変わるとまた最初から、、、最初は穏やかなのに次第にいやな感じになってきて、、、だんだん怖くなってきているんです」









それで、僕に頼みたいこととは?僕には除霊とかはできませんよ









「私を撮影していただけませんか?」













「あの人が本当に近くにいて、まだそばにいてくれているのなら、、、きちんと成仏してほしいのです」








確かにこのままでは悪い方向に行きそうな気がする







「先生のカメラで私のそばにいるかもしれない主人を撮影してほしいのです、確認がしたいのです」







先生と呼ばれるようなものではありませんが、、、わかりました







喫茶店のマスターに許可をもらい、この場で淹れたてののコーヒーを前に微笑む彼女の写真を撮った

















そして二日後






これをみてあなたがどう判断するかはお任せします、でもあまりい状態とは思えない












一応ことわりを入れて写真とネガを渡した































Dさんはその場に泣き崩れた





「たしかにあのひとです、、、、でも、、、、、まさかこんなふうに、、、、、」





写真の中にはコーヒーの前で微笑む彼女と、、、、、悪意に満ちた目でこちらを睨む男性の姿が、、、うっすらと、、、でも確実にそこに、、、









Dさんは早速、御主人を供養するそうです、あの写真や手帳もお寺に預けて供養するそうで、、、





「あの、、、もしよろしければ同席願えませんか?」




と言われたが遠慮することにした、付き添いをしてもよいのだがあの日見た手帳の最後のページに



















     ち    か    ず  クな










これが誰に対してなのか、いつ書かれたものかわからないが



なんだか自分に対して書かれているようで、、、




お墓参りには行かせてもらおうと思う「安らかにお眠りください」ぐらいしかかける声はないのだけれど、





おわりです
















いかがでしたでしょうか





死後の世界、、、いつかは誰もがたどり着く場所




決して交わることのない生者と死者





すぐ近くのようですごく遠い世界






もしもその世界とつながりを持てたとき、、、、あなたならどうしますか?









そろそろ時間のようですね、今宵はここまでにしておきましょう







また会える日を楽しみにしていますよ







それではあなたに素晴らしい夜が訪れますように、、、
















この物語はフィクションです、個人団体など実在するものとは一切関係ありません









たぶんね