零の館へようこそ、管理人のゼロ・ファルスです
いつもと同じいつもと変わらない毎日
いつも同じ道を行き来して、いつもと同じように生きる
そんな日常のなかで、、、、ふと
いつもと違うことをしてしまった時、、、
そこにあるものは、、、
それではこの人の話を聞いてください
そこにいたのは、、、
A県在住の会社員Jさんからの投稿
僕らはその日いつもと違う道を走っていた、、、
日曜日、その頃中古ゲームで掘り出し物を探すため県内でも有名な電気の町
ちょっとした秋葉原的な商店街へ友人と二人で行った帰りの事
まだお昼チョイ過ぎだったので
いつものイタ飯屋へお昼を食べに行こうぜって話になったんだ(サイ○リアじゃないぞw)
けど、なぜか
「今日はいつもと違う道で行ってみないか?」
運転手の友人Sがそんなことを言い出した
まぁ運転しているのはこいつだし「別にいいぜー」といいつつもこの車にはカーナビなどといういいものはついていないわけで
「適当にいけばそのうちつくさー」
まぁそんな感じで車を走らせていると
木々に覆われた道に入り込み
「なんだここ、ここどのへんなんだ」
「さぁ、さっぱりわからん」
そんな話をしつつも開けた場所に、、、、、
墓地だった
お墓が立ち並ぶそこは紛れもなく墓地であった
「うぉ、ちょっとやばそうだな」
「ああ、さっさととおりぬけようぜ」
墓地の横を抜けて広い道に出たそこは
Hヶ丘公園だった
周りを深い木々で覆われ外部を拒絶するようなその場所は戦争で亡くなった人たちの慰霊のために作られた場所だと聞いたことがある
そもそも土地に新たに希望だとかやすらぎだとか名前を付ける場合その場所の悪いものをその名で封じるために付けるともいわれいる
と
そんなウンチクを並べつつその公園の外周を走っていると
いつもなら
「変なこと言うなよ、怖いわ」とか返してくるはずなのにノリが悪い
ぐるりと周ってH山動物園の近くを通り目的の場所へ左へ、、、左へと、、、曲がっていく、、、、
ん?
今の道右じゃなかったか?
そう告げてみるが、、、、なんだかブツブツいいながら車を走らせ、、、
行きついた先が、、、、
さっきの墓地、、、、
「あれ、なんで?」
「いや、おまえさっきのあの場所で右に行かなかったから戻ってきたんだって」
「あれー」
もういちど同じ道を進み問題の場所で、、、、
「おい、ここで右だって、おい!」
うつろな目で運転している友人、、、、やばいな
やはり墓地へとたどり着き
「あれ、、、、おれ、、、、、、」
とにかくこの墓地を離れて道を進みコンビニで車を止めさせた
「ちょっとここで待っててくれ」
友人を車から連れ出し外でしゃがませると熱い缶コーヒー2つと食卓塩を買い(こんなものでもないよりはいい)
友人の元へ戻ると腕をとって立たせて
背中と肩に塩を一掴み
ざっと
背中に向けて、、、、パーーーーンと柏手を打ち
胸を押さえて背中をひと叩き
「あ、俺やばかったのか?」
「まぁな」といいつつ缶コーヒーを一つ手渡し
「ふー」
一息ついたら気が落ち着いたのかさっきよりずっと気分よく運転している
道も間違えず、ようやく目的の店にたどり着いた
「あー腹減ったー」
「だいぶ無駄に走り回ったもんなw」
「さぁピザ食うぜー」
「俺イタ飯ー」
カランカラン
「いらっしゃいませー3名様ですねー」
「「えっ」」
振り返る俺たち、、、、
どうやらまだついてきているらしい、、、、
おわり
いかがでしたか
いつもと違う道はどこにたどり着くのか
そこは日常なのか
それとも怪異への道なのか
あなたもいつもと違う道へ迷い込んだらもしかしたら
知らない世界へいざなわれるのかもしれませんよ
そろそろ時間のようですね
今宵はここまでにしましょう
それでは、あなたに素晴らしい夜が訪れますように、、、
この物語は一応フィクションです、団体個人など実在するものとは一切関係ありません
あなたがそれを信じなければ、、、、ですけどね