零の館へようこそ管理人のゼロ、ファルスです
人は便利なもの、流行りものを使いたがる
それが何の目的で誰が造ったものかたいして疑いもせず
そしてそれを使う、使いこなすことで自分の力と勘違いする
それはそれでほほえましい、、、、人の愚行
ただ、度が過ぎれば、、、
それではこの人の話しを聞いて下さい
地図アプリ
会社員Mさんより
あの日のことは何だったのか今でもわかりません
その日私達は同じ日に休みがとれて予定がないことから少し遠出することにした
友人のJさんはいつものバイクではなく私達と出かけるために車を用意してくれた
車の中には運転手役のJさん
助手席でちょっかい出しているS君、、、、あ、今どつかれました
後部席には笑っているF君と私
とても楽しく、、まさかあんなことになるとは
なあなあ、J、何処に行くんだよ
んーーーー、
ポイとスマホを手渡す
それに地図アプリがあるだろ、押してみ
よーし、メールチェックだ!
ポカリ
やめい
ちぇ、、、こうか、
げ、なんだよこれF、見てみろよ
F君も見てしかめっつら、私が覗き込むとそこには
「廃墟、心霊スポットナビ」
ちょっと、何処に行く気だ!
ハハハ
G阜県のN刈村さ、そのアプリはオススメスポットを表示してくれて外れがなかったから今日はそこにしたのだ
えー
まあまあ、五平餅旨いぞ
えー
ニジマスの塩焼き旨いぞ
旨いの?
おお、食わせてやるよ
よーし行こうぜ
S君騙されてるよ、、、
ちょっと楽しみだな~
F君乗り気だよw
私は苦手
でも道中は冗談が飛び交いすごく楽しかった
五平餅、ニジマス、流しそうめん、、美味しい
そして、N刈村近くについた
ここからは徒歩らしい
JさんとF君はノリノリで進んで行き、手にはスマホと画面に怪しく光る地図アプリ
S君と私はしぶしぶついていくと
お、あれだあれだ
そこには火の見櫓と、朱い鳥居、、、、数件の家があるがすべて廃墟の、、、廃村
JさんとF君はあれだこれだと、デジカメで撮影
S君の姿がないなと、思ったら
うわーーーーーーーーー!!!!
慌てて逃げてくるS君!
何!と、全員でそちらを見ると、、、、
ボロボロの姿の朱い目をした大男に追われていた
J助けてーーーーー!
Jさんが近くにあったクワを投げつける
F君がS君の腕を掴み私に
車に逃げろ!!!!!
追い掛けてくる大男に振り向かず、私達は薮や雑木林を駆け抜け何とか道路にたどり着いた
はぁはぁはぁ、、、、
なんだったんだ今のは、、はぁ、、、、
とにかくここもヤバいかもしれないから、、、
と、すでに周りは夜に近い、、、かなり日が暮れてきた
向こうからヘッドライトが近づく、、、目の前で止まり
おじいさんが顔を出して
あんたらこんなところでなにしとるんや、もうよがくれるぞ
変な奴に追われていた事と車の場所がわからないことを告げると
わしのうち近いからとまってきゃあせ、朝になったら探したほうがええ
私達はお言葉に甘えることにした
お酒が入り、少し騒ぎながらさっきのことが気にならなくなった頃
Jさんがスマホの充電をさせて欲しいとおじいさんにお願いした
話題は地図アプリに、、、、
聞くと最近やたら若いよそ者がきては大騒ぎをしていくとか、、、
ごめんなさい
で、N刈村の話しを聞くと
かなり昔に村の忌み郎が薬を飲んで暴れ、村人を惨殺して住むものがいなくなり廃村となり
今はただの更地になっていると言う
ちょっと待ってくれ!俺達はあそこで廃村を見たんだ!
火の見櫓や鳥居の話しをすると今度はおじいさんがびっくり
確かに私達が見た光景が昔はあったという
朝おじいさんがN刈村のあったという場所に案内してくれた
途中無事に車も発見
昨日通り抜けた道で案内されるとそこには、、、、
なにもないただの更地に雑草が生えているだけだった
スマホを見るとN刈村の表示は無く、デジカメの画像も消えていた
了
いかがでしたか
彼女達は何処に迷い込んだのか、、、今となってはわかりません
地図アプリ、、カーナビ、、、確かに便利で
知らない土地へ行くにも案内されると安心かもしれませんが
警戒心だけは亡くさないように、、
それでは時間のようですね
またお会い出来る時を楽しみに、、、あなたに素晴らしい夜がキマスヨウニ
このお話はフィクションです、地名、人物などはすべて架空のものです
あなたの使っている地図アプリ大丈夫?
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