この度、IC-7000に替えて、八重洲FT-991Aを導入しました。導入にあたって、現有機のIC-7300が使っているアンテナとAH-4を共有することになりますが、IC-7000にでも運用していたFT8が楽になりますが、一番の問題はAH-4をいかに活用するかということでした。

 Web にいろいろな記事がのっていましたが、IC-7300のように全自動チューニングが出来ないまでも、手動で簡単な操作でチューニングができないものかと、注文から納品までの間、考えをめぐらせました。

 現状では、IC-7000とIC-7300でAH-4を共有しておりましたが、それなコントロールケーブルをロータリースイッチで切り替えるだけでよかったのです。

 

  

 写真上は、AH-4切替器に、手動チューンスイッチ(ランプ付き)を追加したものです。回路図は次の通りで、AH-4のケーブルをロータリースイッチで切り替えています。

1、アンテナ切替器は、AH-4の修理上がり時、安全のため取り換え、メーカーから返品された、パワーリレーを利用して、作成したもので、AH-4のリグ切り替えと同期して、アンテナ同軸も切り替えるもので、アイソレーションなどいい加減なものですが、一応働いています。

2、FT-991Aには REM/ALCコネクタがあります。TX REQ をグランドの落とすと、キャリヤが送信されますが、メニューで設定された、MAXパワーとなります。

3、そこで-4VのALC電圧を印加して、パワーを抑えようと試みました。マニュアルでは最大入力レベルは-4Vとなっていますが(ページ27)、これ以上の負電圧を加えてはいけない(たとえば、-5Vとか)なんでしょうか?MAXは50Wですが、1.5V単四乾電池3個直列接続で4.5Vとダイオードの約0.7V電圧降下を見込んで-3.8Vで、20W近くまでしか抑え込めませんでした。ALC電圧と、コントロールできる出力との関係が不明です。この設定は、メニューモード”143”の”TUNER SELECT”を”LUMP"に設定する必要があります。が、”143”ではなくて、”141”の誤りのようです。

4、AH-4の電源は、IC-7300に対してはリグから供給され、その一部をアンテナ切替器のリレーにも供給しています。FT-991Aの場合は、おおもとの電源装置から、取っていますが、TUN/LINジャックからとれそうです。

5、TUNE時のパワーですが、できる限り、手動TUNE時、パワーを落としたいところですが、メニューモードの”137”、”138”でMAXパワーを落とした方が安全です。

特に、新たな周波数で初めてTune するときは、注意が必要です。

5、この記事について、メーカーの確証は得られていませんので、流用は、自己責任でお願いします。

2022年12月6日