当局は、VHF用に、IC-7000を使っていますが、144MHzでFT8をやってみようと準備を始めました。IC-7000は古い機種でUSB端子がありませんので、データーコネクタもしくはACCコネクタから、信号を取り出し、CATはリモート端子で行う方法しかありません。

 参考にさせていただく記事をネットで検索したところ、トップでヒットしました、”新向島ポンポコ日記:https://ja4joe.livedoor.blog/”を参考にさせていただき、進めることにしました。後になって、直接メールでお問い合わせして、ご助言をいただきました。ありがとうございました。

 まず、インターフェースの作成ですが、上記記事の回路をそっくり利用させていただくことにしました。PCとは信号系とCAT系用に、2つのUSBポートを使うことになりますが、オーディオ信号は、USBオーディオ変換に、エレコムのUSB-AADC01を、USB-COM変換アダプタは、FT-232RL(秋月)を入手しました。接続図は、私なりに下記のようにかきなおしました。

 収納ケースは、シールド効果も狙って、タカチのダイキャストケースTD9-12-4Nを使用しました。

写真左はPCとの接続側で、3.5ジャック2個とUSB MiniB コネクタの接続口、写真右は、IC-7000との接続側で、リモート端子用3.5mmジャックと信号用ミニDINコネクタを取り付けています。

 

ユニバーサル基板に、各部品をとりつけています。手前、左側はFT232RLパッケージを、入出力コネクタとは、PCBから直接、線を出さずコネクタを使用しています。

 

信号用接続ケーブルと、エレコムのUSB-AADC01。それに、PCとの接続用USBケーブル(MiniB~A)。ほかに、写真にはありませんが、データ端子とのMiniDIN接続ケーブルが必要です。

 

WSJX-T設定についても、上記記事を参考にさせていただきましたが、IC-7300(HF用)と共用しますので、「コンフィグレーション」でIC-7000と切り替えて運用しています。最初は、IC-7000では、CAT制御ができず、(WSJX-Tの)設定が分からず、JA4JOE局に、いきなりメールで問い合わせたところ、ありがたいことにすぐに返事をいただき、解決しました。

設定内容を書きとどめておきます。
1、無線機タブ
    ・ 無線機 : [IC-7000]
    ・ シリアルポート:FT232RLとの接続ポートですが、PCのデバイスマネージャのポート               (COMとLPT)の項目で調べた、COM8に設定しました。
    ・ ボーレートは、無線機側は自動に設定、9800に設定。
    ・ データービット:8、ストップビット:1、ハンドシェイク:なしに設定。
    ・ PTT方式:RTS
    ・ モード:指定なし、スプリット:指定なし。
    CATテストをクリックすると、グリーン表示になってOKでした。
2、 オーディオタブ
    ・ サウンドカードは、エレコムのUSB-AADC01を挿入してもポートには表示されません        が、∨マークをクリックして表示される[USB Audio Codec]を選択します。これUSB-        AADC01を挿入すると[コントロールパネル]、[サウンド]に表示されます。
 
  これで、動作するようになりましたが、マイク、スピーカーの調整は、基板上のボリュームを中間の位置に設定しただけで、PC側の[コントロールパネル][サウンド][スピーカー]もしくは、[マイク]の各[プロパティ]のレベルの調整範囲内でOKでした。
 
  問題なく、運用しておりましたが、組み立て時のミスでどうやら、FT232RLのデバイスを壊してしまったようで、ICを購入して取り換えようかとも思いましたが、フラットパケージICは取扱が難しいので、ユニットごと発注して、現在入荷待ちです。コロナの影響か、世界で半導体が不足気味のせいか、まだ手元に届いていません。
  (2022-2-28 記)