むかしむかし、ある山の上にな


青株という若者が住んでおったそうな。


青株はな、馬を持っとってな


それは大事に大事に世話をしとったそうじゃ。


ある日の夕暮れにな


腹が減った青株は、馬にまたがり、山を降りたのじゃ。


1里もない(3927m)ところにな、生薬屋(薬局)があってな


そこで1文ちょっと(約41円)の豆腐を買ったのさ。


でな、帰る段になって、青株は困ったんじゃ。


前かごはいっぱいで豆腐は入らん




今度は後ろは広すぎて豆腐がくちゃくちゃになりそうじゃ。



困った青株は、乗っている馬を見回したそうじゃ。


すると、1箇所、あるではないか!


便利掛けが。






どんなに入れもんをこさえても


結局、1番便利なのは、ここ、かもしれぬ。


青株は無事に豆腐を持ち帰ったそうじゃ。




というお話でした。


お後がよろしいようで。。。。。。