昨夜、最後のブログを投稿し終え


iPadとキーボードを片付け始めたところ


思いがけない“お客様“がコメントに登場。


実は、彼こそが、この一連のブログのきっかけを与えて下さった方でした。


デスクに座り直してコメントを返し


午前1時、就寝。


そう、出来れば良かったのですが


突然に脳内をフラッシュバックが。


父が関わった東山スカイタワー、動物園、被写体の象。


そして、部屋の片隅の木彫りの象。


それを撮影する自分、自分、撮影、写真。。。。過去の作品。。。んっ?


一度消した部屋の電気を点け、ベッドから飛び起き、


大きな押し入れを物色し始めました。


あった!


それは、どうしても破棄できなかった


35年以上前に時を止めてしまった


唯一の宝物が詰まった、古びたエビ煎餅の缶。


そう、中には、祖母や僅かな友人からの年賀状。


撮り溜めたカラー写真のネガやその古いプリント。


モノクロームのネガフィルム、それのベタ焼き。ハレー彗星観測に出かけた時のものも出て来ました。


自分で現像して暗室で引き伸ばした、名古屋港に留置されたばかりの南極観測船しらせの写真。


そこに、昔、苦い思い出を背負い込んだ、動物園の“象“のベタ焼きとそのフィルムを


探し始めたのです。






しかし、モノクロのネガはかなり出て来たものの


肝心のそれが、どうしても見当たりません。


やっと見つけたのはネガフィルムを並べて一度に焼いた、いわゆる“ベタ焼き“だけ。




お目当ては、壁掛けのカレンダーほどの大きさ、専門用語で“全紙“に引き伸ばし、


高校の文化祭で、危うくあの、ニコンの担当者に買収されかけ、売却は断ったものの、全国に配布された機関紙にも掲載された


黄色い丸で印をつけた、この写真のネガでした。




このネガさえ見つかれば、もう一度“全紙“のパネルを制作し、


父にプレゼント出来ないかなと考えたのです。


しかし、とうとうネガは見つかりませんでした。


苦い思い出の重圧に負け、シュレッダーにかけてしまったのかもしれません。


しかし、これだけはどうしても廃棄できなかった。。。。


恐らくそんなところでしょう。


躁鬱が激しい時には、絶対に身の回りを整理してはなりません。


取り返しのつかないことを難なくやってしまいますから。


でも、どうしても諦めきれなくなりました。


そこで、もう一度、Bluetoothでキーボード繋ぎ直し、iPadを立ち上げ、


『モノクロ写真 ベタ焼きから起こせるか?』


という検索をかけてみました。


すると、なんと、『フォトスキャンby googleフォト』というアプリに行き当たりました。


使い方を読んでいくと、もう一度再生したい古い写真をスマホのアプリ内のカメラで撮影。


どんなに変色していても自動補正で限りなくオリジナルに近づけた写真データを構築でき、


手持ちのプリンターやなんと、コンビニのマルチプリンターでも出力ができるとのこと‼️


そう、以前、Casioの腕時計を修理に出す際、メーカーから直接修理依頼書をSMSで受け取り、


セブンイレブンで30分以上奮闘してやっとの思いで印刷に成功。


無事、修理依頼品に同封して発送できた時のことを思い出しました。


“セブン、かぁ。。。。“


一番最寄りで約2km。


しかも、カブでさえ2速に落とさないと登れない急坂のてっぺんにある店舗。


時間は深夜1時をとうに回り、歩きでも、まして自転車などさらさら出す気にもなれず、


ようやく気分を落ち着かせて就寝することにしました。


そして迎えた朝。


枕元の時計は4時。


まだ薄暗く、もう少しだけ、と目を閉じたものの


あっという間に昨夜の記憶を思い出し、


でも、ルーティーンだけはこなさなきゃ、と


体重計に乗り、血圧を測り、南北の窓を開け、そして着替え。


オレンジのジャンバーと毎回部屋干ししているグローブを取り、


静かに部屋を出ました。


とにかく慎重に音に気をつけながらカバーやワイヤーロックを外し


ゆっくりと駐輪場を出ました。


当然、カブは押しながらです。


しかし、やはり日曜日の早朝だというのに、5人もの住人とすれ違いました。


カブは、いつもの場所ではなく、駐輪場から200m先の外周道路を出たところのバス停まで


押して行きました。


そこで見た朝日が。。。




時刻は




そこで、ジャンバーとグローブをはめ、遠慮がちにエンジンをかけ、


静かに加速し、すぐにニュートラルに。


そのまま急坂をアイドリングのまま下って行きました。


坂を下り切ったいつもは長く待たされる激混みの交差点


なんと、点滅信号になっていました。


それから、ギアを入れ、急坂を駆け上がり、あっという間にセブンに到着。




たった4分です。




距離は




僅か1.8km。


強烈な坂さえなければ程よいウォーキングの距離ですが


先走る思いには勝てませんでした。


早速、これにお世話になります




スマホの操作で、既に予約番号と暗証番号はメールで受信済み。


1枚¥40。


お目当てのデータがプリントされて出て来た時はもう、感激でした。


目の前にはちゃんと持ち帰り用の封筒までありました。




これに味をしめ、小銭がちょうどあと3枚分残っていたので


ついでにスマホ内のアーカイブから過去の写真をプリント。




これからの主役となる左端の象。


真ん中は悲願のプリント。


そして、オリジナルとは程遠い出来上がりではありますが、気に入っている写真を2枚。


もう、アプリの使い方と、マルチプリンターの操作は完璧です(笑)


こうして何だかんだで6時過ぎに帰宅。


5時59分に、件の信号を右折したので、少し先でカブを止め、1分ほど振り返って見ていたら


6時ジャストに見事に信号が通常運用に切り替わりました。


それも見れて面白かったです。


こうやって、やっとの思いで、大きさはとても全紙には及ばない、L判ではありますが、


懐かしい写真のプリントを手にすることが出来ました




長い夜と長い朝。5時半から動き始めて、食事、洗濯物の片付け、掃除、


布団干し、着替え、洗い物、そしてデスクに落ち着き画像編集にレイアウト。


フォロワーさんの最新投稿にいそいそとコメント。


で、このブログを完成させたら、もう、9時半を回っていました。


これで役者は揃いました。


いよいよ、木彫りの象の制作秘話、種明かし、エピソードなどに迫って行きます。


これだけ準備してもまだまだそびえ立つ大きな城の大手門前です。


ブログを書くのも体力、気力勝負。


無糖ブラックコーヒー飲みながら


続けます。