前のブログの続き


9月3日。午後。


とあるバイク雑誌の“スーパーカブ雑学100“という巻頭特集を眺めていました。


そこに、面白い部品を見つけたのです。


通称“赤ヘッド“


JA10の次の世代、JA44、JA45に採用されたエンジンのヘッドカバー。


冷却効率を高めるため、フィンが増設され、


更にはその純正品に赤いちぢれ塗装を施し、まるで気分は“ヨシムラ“


などと書かれています。


この雑誌を買ったのは名古屋モーターサイクルショウのあった4月の事


ずっと気になっていました。


それで思い切ってそのショップの公式ホームページの質問欄にメールを入れてみたのです。


それは多分前日の2日だったかと。


その返信が待ちきれずにとうとうショップに直電をすることに。


というのも、そのショップのブログが偶然アメブロだった事。


そして、最初に販売されたのがもう、かれこれ3年も前で、


当時のブログでは、“完売御礼“の文字が踊っていたからです。


なのに、3年たった2022年の雑誌に取り上げられている。


これは一体。。。。。


恥ずかしながら、ろくにメールの受信リストも確認せずに、まして迷惑メールホルダなど見向きもせず。


3日の夕方、思い切って電話を入れてみました。


すると、すぐに繋がり、名乗ると笑いながら“ああ、それなら返信しましたよ“と。


急いでメールの迷惑メールホルダを開いてみると、真摯な対応をして下さった1通のメールを発見。


その場で謝罪。


すると、それにまつわる様々なお話を伺うことができました。


JA44、45は、装着されているヘッドカバーが再利用できるため、下取り対応で値引きできるが、


JA07、10は、元々の形状が異なるため、ポン付はできるものの、新品の販売になるので


雑誌の大まかな説明では値段のアヤを伝えきれなかったことなど、とても丁寧に教えて下さりました。


それからJA10繋がりで話が盛り上がり、ふとボクがあるYouTubeの番組を口にしたのです。


それは、1997年、オートバイ世界選手権500ccクラスでランキング5位に輝いた


青木琢磨選手の番組でした。題して


『HONDA Super Cub110 魔改造はどこまで速くなるか?』


というものでした。


その時のベース車両がJA10 110ccだったこともあり、その最後の方で一瞬


使用したパーツの一覧と諸費用のリストが表示されていて


ボクはスクショして手書きでパーツリストを作成し、何度も見返していました。


正に“憧れのリスト“です。


一通り熱く語るボクの話を面白そうに相槌を打ちながら聞いていらした先方は


話に区切りがつくとおもむろに一言。


『あの琢磨のカブ、作ったのもリストのパーツチョイスもボクだよ』

と、耳を疑うような一言。


ボクは絶句。


それから、今度は、あのYouTubeの裏話や、ご自身の立ち位置、そして何よりお伺いしたかった


“赤ヘッド“がまだ、継続販売されていることなどを話して下さりました。


“取り付けならここを注意すれば誰でも出来るから、連絡くれて入金確認できたらすぐ送るよ“


とまで。


とにかく、ボクはとんでもない世界の人と直接話をしていることにようやく気づき、


恐縮しながらも電話は1時間近く続きました。


ご多忙なのに貴重な時間を割いて下さって本当に感謝しています。有難うございました。


そして、偶然は重なるもので、ショップの公式サイトから飛んだ先が何とアメブロ!


まだコンタクトを取る前だったけれど、普通にイイネを押したら何とフォロー申請が!


普通はあまりにも世界観の違う方のフォロー申請は受けないんですが、


ハンドルネームにJA10に関わる文字が含まれていたので許可を出していました。


その事を電話で先方から聞かされ、“いや、あんまり自分からはほとんどフォローしないんだけど


だって、お客さんや、関連業者、山ほどいるし、いちいちフォローしてたら身が持たないよ(笑)


でも、何だか面白そうだったからついつい押しちゃってね“と。。。。。


もう、めちゃくちゃ恥ずかしかったです。


“何個か読ませてもらったよ“とまで仰られ、一体、どのブログを。。。。ともう、赤面。。


“もっと近ければ遊びに来て欲しいんだけど、ちょっとあるもんね“


“もし、手掛けたかったら、陸送で送ってくれたらきちんと受けるから。


それとも、自走して来る?(笑)“


“全国からバイク、陸送業者で送ってくるからね。。“


次々に飛び出すとんでも発言に言葉を失いながら、それでも丁寧にお礼を述べ、終電しました。


いやいや、どうして。。。。。


その夜、もう一度、例のYouTubeを見返すと、早送りではあったものの、御本人が作業する様子が。


なるほど、そういうことか、と納得しきり。


青木選手を“琢磨“と呼び捨てできるのもわかる気がしました。


今は仮の姿だが、推しも押されぬインジェクション化後のカブのスペシャリスト。


それ以前はミニバイクのレース車両を数多と製作し、各地に参戦、全国に名を馳せた方。


知る人ぞ知る方なので、こんな些末なブログでお名前は出せません。


でも、熱くて、気さくで、誠実な方なんだな、ってのがすごく伝わってきました。


恐らく直近のブログを読まれていれば、ボクの今の社会的立ち位置も何となく把握して


いらっしゃるでしょう。


なので、金額の話をする時、ものすごく後ろめたさを感じました。


だって、そのお金の出どころが。。。。。。


でも、恐らくこの先、就職出来ないままだったら、新車なんてとても買えないし


中古車を考えるくらいなら、今のカブにとことん付き合ってやろうかと。


よく、“修理、部品、工賃。そんなに掛かるなら買い換えるか。“


という選択肢は今のボクにはないんです。


とても口に出来ません。


ならば、生活を切り詰めて小銭でもいい、少しずつその金額を増やし


信頼できるメカニックさんなりショップさんなりに預ける、そう、思うのです。


ここの結論に、一個前のブログが重なってきます。


そう、三つ編みの髪のうちのニ束目ですね。


アルコール漬けの生活から、誰に言われたわけでもなく


何となく無糖ブラックコーヒーに置き換えてからまだ2日と経っていませんが


あんなに好きだった、それもこれしか飲まない、ってほど銘柄も決めていた缶酎ハイで


まさかの吐瀉。


いきなり具合が悪くなり、少しは健康に良さそうかと選んだ赤ワインも飽きてしまい


いきなりのアルコール断ち。当然、金銭的な余裕も生まれてきます。


そこから次の段階に移ります。


三つ編みの三束目ですね。


続けて書いちゃいます。