いきなり暗号から始まる今日のブログ。
解る方しか分からない。
さて、
今日は朝からバタバタでした。
1番に市役所へ走って、帰りに銀行に寄ったらATMは長蛇の列。
仕方なく、時間を有効に使おうと、一旦帰宅。
途中のATMへ立ち寄ったその時。
対向車線から、丸目二眼のレーサーレプリカがやって来て、同時ぐらいにATMの駐車場に入りました。
ボクはカブを跨ぎながら降りる際、そのバイクのリアカウルの文字に釘付けになりました。
『VFR750R』
えっ?まさか、あの?
※画像お借りしました。m(._.)m
ATMはやはり列が出来ていて、その乗り手は、ボクの1人挟んだ後ろに並ばれました。
ボクは思わず、
『こんにちは。RC30ですよね?』
と興奮気味に声をかけてしまったのです。
その方は無言で、にそっと笑いながら下を向いてしまいました。
列は進み、ボクが使っている台の横にその方が入りました。
が、しかし。。。
ボクの方が手続きが長かったので、その方はあっと言う間に出ていかれ、聞けたのは、加速して走り去るV4の音色だけでした。
1987年。今から35年前、国内限定1.000台のみ販売された超レアバイク。
当時、148万円もしましたが、現在では、およそ、360万円〜580万円というとてつもない値段が付いているプレミアムバイクです。
声をかけて、写真撮らせてもらいたかったな。
仕方なく部屋に戻りました。
それから何枚か書類を書き上げて、徒歩で、近くの郵便局に出向きました。
用を済ませて外に出ると、一台の古いカブがやって来ました。
カブから降りた年配の方が、ヘルメットを放り込んだリアのプラ篭に、アメリカの自動車のナンバーが貼り付けてありました。
これはもしや?と思い、思い切って声をかけてみました。
『カブ、いいですね。ボクも乗ってます。』
すると、その方は、
『何で分かったの(笑)』
と返してくださいました。
よく見れば、手塗りで色替えがされており、あちこちに苦労の跡が見受けられました。
サイドカバーには、
SUPER CUB 50 std の文字が。
聞けば、市役所の譲ります求めますの掲示板で無料で譲り受けたそう。走行距離は44.000km。
しかし、話が弾むにつれ、ある共通の話題に。
発端は、タイヤ交換するためにあちこちに電話をされた事に始まりました。
とあるショップは、大体の相場を聞いた途端、『どうせ、そうやって聞いてくる奴に限って絶対来ないんだよ。だから、教えられない』
と無下に断られたそうだ。
挙句、見つかった別のショップにその自家塗装のカブを持ち込んだら、『こういうバイク、迷惑なんだよね。改造車というか、周りから、あんなバイク、なぶるんだ、とか言われかねないからね』
と嫌味タラタラで作業されたとか。
ボクも覚えがある。
家からカブを押して3分の老舗の自転車店にずっと懇意にしてもらっていたのに、ある日、モリワキのマフラーを付けて行ったら、烈火のごとく、『出てけ』と怒鳴られ、出禁にされてしまった。
そういう何かしら分からないバイクに対する偏見にモヤモヤしていた最中に、このブログを通して、横浜のミスティさんというショップを知りました。
毎年恒例で行われて来た、実績のあるバイクミーティングに何故だか今年は中々許可が降りないと、何度もブログを拝見しました。
非常に協力的な方々もいれば、一向にクビを縦に振らない担当者たち。
その様子をずっと陰ながら見てきました。
結果的には開催決定を勝ち取り、着々と準備をされているようです。
良かったです。まだまだ、バイク、特に、何かしらいじってある個体に関しては、関わりたくないという態度を鮮明にされるショップさんが多いようです。国の認定を受けているマフラーでさえ、まるで違法改造扱い。
先のカブの方なんて、ペイントひとつで毛嫌いされました。
バイクの良さって一体なんなんでしょう?
走り去ったRC30。35年前の『旧車』ですよ。
なのに、2020年より、メーカーがリフレッシュプランを発表。エンジン内部から、フルカラーリングされたカウルまで、パーツの再生産を開始。
限定1000台だからなのかどうかは分かりません。しかし、特別な優遇措置には違いありません。
一方で、同じ年月を経て来た数々の絶版車は、もはや社外品を探すしかなくなっている場合もあります。中には、パーツを新しく開発して販売するという、素晴らしいショップさんもいらっしゃいます。
そんな苦労する父親の背中を見てきたある女性がいよいよ大型二輪免許に挑むそうです。
ミスティさんのYouTubeにも上がっていました。
ボクは取り損ねてしまいましたが、是非、頑張って欲しいものです。
イベントへの苦節の道のりを見せて下さり、成し遂げる勇気を与えて下さったミスティさんに、
今度はボクから。
『Thank you M ISTY‼️』
バイクに偏見を持たずに接して下さった事への
遠い地からの感謝を込めて。