そこまで冷徹になれるのは何故なんだ
みな元は同じ分け御霊なのに
これも生命の進化のための儀式なのか
君(たち)が私(たち)を憎しめば憎しむ程に
私(たち)は君(たち)が悲しくも愛おしい
なのにどんどんその距離は離れてゆく無情
私と君は二度と合い入れない程に乖離して
全く別々の存在(もの)になるのだろうか
人類の計りでは
気の遠くなるような時間が流れたその時
再び巡り会えたなら
共に同じ存在(ひと)であったことを
思い出せるのだろうか
例え君が忘れ去ってしまっても
私は永久に君を覚えていよう
嘗ては共に泣き
共に笑い合った存在であったことを
愛し合った存在であったことを
そして全ての銀河
全ての時空が終焉を迎えた時
再び一つに還ろう
あの懐かしい場所で
調和という安らぎの場所で
九頭龍