散る桜 残る桜も 散る桜  /  良寛 辞世の句


今どんなに美しく綺麗に咲いている桜でも

いつかは必ず散る

そのことを心得ておくこと




散ればこそ 美しく咲こう 我が桜  /  九頭龍










孟浩然の漢詩




春 眠 不 覚 暁

春の眠りは心地がよく、夜が明けるのも気づかないほどです。

処 処 聞 啼 鳥

あちらこちらから鳥のさえずりが聞こえてきます。


夜 来 風 雨 声
そういえば昨夜は風雨の音がしていたな。

花 落 知 多 少
いったいどれほどの花が散ったことでしょうか。





五言絶句


4つの句からなる詩を絶句(ぜっく)といい、8つの句からなる詩を律詩(りっし)といいます。この漢詩では、「春眠不覚暁」を1句と考えます。春暁は4つの句からなるので絶句です。

また、絶句のうち1つの句が5文字からなるものを五言絶句(ごごんぜっく)といい、1つの句が7字からなるもの七言絶句(しちごんぜっく)といいます。

以上から、春暁は「五言絶句」となります。





 


唐の時代の詩人ですよね


この頃の中国文化は素敵やったなぁ(か、関西弁)


遣唐使が送られ文化を輸入してた位だものね


憧れがあったのですかね







祇園精舎の鐘の声、
諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、
盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、
ただ春の夜の夢のごとし。
たけき者もつひには滅びぬ、
ひとへに風の前の塵に同じ。








人間万事塞翁が馬


昔、中国北方の塞(砦のこと)の近くに住む占いの巧みな老人(塞翁)の飼っていた馬が胡の地方へ逃げてしまい、人々が気の毒がると老人は「そのうちに良い事があるかも知れない」といった。

やがてその馬が駿馬(美しく強い馬)を連れて戻ってきた。
それを人々が喜んでいると、老人は「これは不幸になるかも知れない」といった。

すると駿馬に乗っていた老人の息子が落馬してしまい足の骨を折ってしまった。
人々がそれを見舞いに行くと、老人は「これが幸いになるかも知れない」といった。

数年後、胡の軍勢が攻め込んできて戦争が始まり若者の殆どが命を落とした。
しかし足を骨折していた老人の息子は、これにより兵役を免除され、戦死せずに済んだ。

※中国に伝わる諺(ことわざ)に基づく
※人間は「じんかん」とも読み「世間」を意味する



つまり

人生の幸不幸とは予測し難いもので
幸せが不幸に、不幸が幸せになるかはわからない
だから短絡的に喜んだり悲しんだりする必要はない

という たとえ







さてと

もう少し 眠りますかね



九頭龍