オーストラリアは英国の植民地であったために『豪国』では無く『豪州』と呼ばれそれが現在も使われている。

嘗て支配者だったイギリス人が、娯楽である狩猟の為に本来生息していなかったウサギを24匹持ち込んで放ち、天敵の少ない条件であったために結果オーストラリア全土に繁殖して広まった。


耕作地に入り込んで農作物を食べてしまう厄介者となったウサギを減らすために『ウイルス』を使う。
自らの娯楽のために持ち込み、都合が悪くなれば殺してしまう人間の横暴な身勝手さには恐怖を感じる。
そこには生命に対する尊敬も畏れも無い。


しかし自然界がウサギに味方した。自然界が生命に与えた復元力というものは人智を凌ぐ、ウイルスがウサギに味方し弱毒化して再びウサギはその数を回復したのだ。

 


限られた食糧資源を独占するには増え過ぎだと人類を抹殺にかかる支配者たち。
それは『ウイルス』により殺されたウサギに重なる。

神が人類を赦されるならば、ワクチンによるウイルスの排除では無く、地球から授かった自己免疫という回復力でウイルスと共存し、いつの日かまた地球という楽園にその生存を許されるかも知れない。


浅はかな人間の悪知恵など、地球という生命力の前では、神にひれ伏した悪魔も同然なのだ。






くずりゅう