外来種が生態系を変えつつある場所は湖や山、草原だけではありません。ある外来種の生息に適した環境があれば、その種がそこに広がり、もとの生態系の質を変えてしまうということです。生きもの自身にとってみれば在来種も外来種も関係なく、ただ生きようとしているだけなので善し悪しは科学的にはいえません。

しかし、地域で目に付くのが外来種ばかりになってしまうと、その土地の持っている特色が消えてしまいます。これはその分、世界から多様性が失われるということです。外来種は人が持ち込んだ生物ですので、原因は人間の行動にあります。