不安が貴女を包むとき


おもいだしてほしいんだ


自分を惨めに思うとき


おもいだしてほしいんだ



たった僅かな光を頼りに



何も無い世界から生まれてきた



その奇跡に無垢だった貴女は感激し



ただ泣くだけの赤ちゃんだったね



まわりの愛を見つけようと



一生懸命になって見つめてた



この世界に生まれ出でた



その「瞬間」を思い出してみて


ただただ感動していたあの「瞬間」を






たとえ今が苦しくたって


それは「永遠」の向こうの世界からすれば


ほんの一瞬なんだよ




悲しみや苦しみは無くならない


だからその感情に支配され


ほんの一瞬の大切な人生を
そのまま終えてしまうのも簡単なこと


だけどもったいないじゃあない


貴女はこの世界に愛を知りたくて
この世界に愛を置いて行きたくて


生まれてきたのだから






たとえ身近にそれが無くても



よーく目を凝らして見渡してごらん



本当に貴女が望むものが



淡い光りを放っているはずだから






今の貴女は「嘆き」の感情の捕らわれ人



でもそれは知らず知らず自分自身が
欲してしまっている感情なんだ



はやくそのことに気づいて



はやくその感情を手放してあげて




そして貴女が望んでいるものを見つけよう




それは容易く見つけられるはず




だって貴女は気づいてくれないけれども
いつも貴女の側にいるのだから



はやくボクのことを抱きしめておくれ
そのやらかく優しい腕のなかに



そう



ボクの名前は「愛」



ずっと貴女の傍らに居て
気づいてくれるのを待ってるの



貴女が気づいてくれたなら
そっと優しく抱きしめてあげるよ




だから




どうしようもなく寂しくて
眠れぬ夜にはボクを呼んでおくれ





キミの愛を確かめて
貴女をギュッと抱きしめてあげる











くずりゅう