気位が高くて怒りっぽく






自分は他の人間とは違うと信じてる






本当は愚かで臆病者なのに





なのに自分はスーパーマンだと信じてる







どれも正解でどれも誤り







時には傲慢な自分を演じてみる




またある時には聖人君子を演じてみる





そして情けない自分を演じてる







どれもが経験したい自分という役柄







遠い別の次元にいるホントの自分が






それらの演目を観察している







だけど






実はその別の次元の観察者でさえもまた








もっと大きい視点の観察者にみられてる









そうやって意識は成長しながら





様々な出来事





様々な感情を観察する









だからぼくは一粒の雨粒になり








地上に落ちてきた







美しい花を咲かせるために






やがてその花が枯れたとき







ぐんぐんとかけ上がり


空にフワフワと浮く白い雲に還る







雲の中のひと粒が己を認識できないように






目覚めながらゆっくりと眠りにつく













くずりゅう