ひとつのしんじつ

ああ　かみよ




わたしをみつめるかんさつしゃよ





わたしをうみたまいしそんざいよ






わたしのうちにわきあがる






せつないほどのあいのおもい







あなたがうみだしたいっさいが





いとおしく





そのほんのひとつぶたるわたし





わたしのいくつものぶんしん







そのそんざいがいとおしく




せかいから

きらわれているいっさいのものでさえ




じぶんが

きらいだとしんじていたものでさえ






いとおしくてたまらない







あなたのおおきなあいのまえで






わたしのじがはやさしくくずれさる







あなたのあいにとかされて








いっときだけ　わたしはあなたにかえる








めにうつるもの　きこえてくるもの





ひふからつたわってくるかんかく





こころにかんじるあらゆること






そのすべてが　あなたへのあいのさんびか






ただひたすらにうれしくって






あなたのそんざいをかんじられる







それがうれしくって




だから





あなたがそうぞうしたすべてのものが






いとおしくって






なみだがとまらない







きっとあなたも

なかれているのでしょうから







そのかたわらで




いましばらく　なかせてください







あいをかんじながら










くずりゅう