先日、長野市のとなり須坂市にある「須坂アートパーク」へいってきました。



春の陽気に何故か芸術を感じたくなった心の赴くままに。



そこで素晴らしい『愛』に出会うことになりました。



平塚運一という島根県出身の版画家です。





パーク内には版画美術館や世界の民族人形博物館が併設された素敵な環境のアートパークとなっているのです。





版画は池田満寿夫氏を知る位で、この氏の名前はおろか作品も今回が初めての出会いでした。



作品のなで私が最も惹きつけられたのが



平塚運一『安土風景』



何ともいえない温かさ優しさを感じてしまいました。


かつて日本のどこにでもあった田舎の風情。

其処に居る家族の生活が想像され、今にも家のひとつから腰の曲がったご老人が鍬を片手に出てきそうなリアルな作品です。



氏の捉えた「愛」が伝わる素晴らしい作品でした。



私見ですが棟方志功にも通じる線の力強さを感じましたが、暫くあとになって調べるてみると交流があり棟方の初期を指導したようでした。






このアートパークには須坂市の歴史的建築物も移築保存されており、美と歴史、そして自然に触れられる素晴らしい場所でもありました。



灯籠と蹲




明治期の美しい日本家屋と庭




このアートパークは全国的に知名度の高い小布施町からも近く、葛飾北斎の美を愛で、栗菓子と珈琲を味わった後に足を延ばしてみては如何でしょうか。


パーク入り口近くの立木のアカゲラ





それにしても



出雲の国には横山大観を奉じる足立美術館もあり、なにか惹きつけられる『美の引力』を感じました。



帰路、長野市に向かう途中では美しい北信五岳のなかの飯綱山、黒姫山、妙高山や、左手には北アルプス、戸隠連峰がその美しい威厳を現していました。


左から飯綱山、黒姫山、妙高山、
(手前は葡萄棚畑)







くずりゅう