ある国が宇宙遊泳に成功した





当然だが高い技術力がなければ成し得ないことだ







日本のロケット開発でも打ち上げの失敗が何度も続いた



技術力だけでは不可能なことがある






「品質管理」だ







日本のロケット開発はこの品質管理でつまづき世界のレベルから大きく遅れてしまった





日本が独自に宇宙遊泳を出来ない理由がもうひとつある






「失敗」したときの人命に対する責任を取れないからだ







もちろん宇宙遊泳に対しては自らの命をなげうってでも実現させたいと思う人は居るだろう





しかし国家の側で、そこまで責任を負い、技術者はもとより、国民世論を牽引できる政治がこの国にはないのだ






だから他人の宇宙船にのり、他人の技術を借りて宇宙遊泳をし、実験させてもらっているのだ








まあ、その程度の民度しか日本人は持ち合わせていないのだから仕方ないとして







先日、宇宙遊泳を行った国の技術力や品質管理の能力が、残念ながら国家の覇権にのみ使われておらず、自国民や周辺国の弱者には目を向けていないということだ







宇宙遊泳させるだけの精密機器の品質管理ができるのに、粉ミルクや食品への品質管理は出鱈目なのだ








ここにこの国の危うさがあるのだが…




日本の官僚と同じで、この国の官僚も、この自国の危機には気を配ることができない






国家の危機とは、そんな小さな綻びから大きくなるものだ