北京オリンピックが無事に終了した。



五輪後の中国を心配する声がとても多いが、この成功は中国人の誇りを回復させるうえで大きく役立った。



これまで他国からの干渉や支配で、長きにわたり受けてきた屈辱は、中国のコンプレックスであり、怨念となり存在する。



特に日本人は中国よりも先に国家の近代化に成功し、日露戦争では戦勝国となり、日本は更に中国に覇権を求めた。

これが中国のコンプレックスとなった。



これまでの中国の歴史を考えてみても、アヘン戦争を境に絶えずイギリスなどの列強大国に支配され続け、日中戦争では満州国という日本(正確には日本陸軍)の傀儡政権により支配を受けた。


日本の右寄りの人間は「ヨーロッパ列強国からのアジア解放のため」と、正義を声高らかに叫ぶものがいるが、余りに自分勝手な詭弁にしか聞こえない。



そのことは、実質的には現在もアメリカの支配を受けている我が国の実情を見れば解ることだ。



プラザ合意はアメリカ有利の合意であり、移行日本は疲弊しはじめている。



どんな民族、国家であろうと、理不尽に支配される弱者は、支配者に必ず怨念を抱く!



なおのこと、中国人民が日本人に対して怨みを積年の怨みを我々日本人に対してもち続けてきたのは当然のことなのだ。




いま私が祈るのは、成功した中国の人々が、日本人と同じ過ちを他国に対し繰り返さないことだ。


大国の権力の上に、少数民族の迫害を続ければ、中国に対し国際社会の対応は厳しくなるだろう。


共産主義の平等の精神の国の中で生きていながら、現実には貧富の差が拡大しているならば

貧しい者が富める者に怨念を抱くのは当然なのだ。








国内の格差是正を成功できるか否かが、この国の今後の発展の行く末を決める。