車やバイクの行き交う景色の中のラクダ。サリーを来た女性が自転車の後ろ座席に乗っている様子や
トラックの荷台にいる働く人達。
この前はそんなトラックの荷台で寝ている人を三瓶増した
山積みになったタマネギの袋はほとんど荷台の上まで届きそうだったのですが、
この山積みタマネギの上と荷台天井の間の小さな隙間の間に男の人が寝ていたのです。「なんで今に限ってカメラなかったりするんだ」それを見た瞬間と思ってしまったのですが、
面白くおかしいことはたくさんあるので、また次の機会に期待することにしました。

インドは貧困が多いし、その中で苦しむ人達もたくさん。政治も汚職が目立っているので変わらなくてはいけないポイントがまだまだたくさんあるように思います。けれども自然に溢れ、路上には牛やロバ、などの動物もいるし、田舎にいけばクジャクもいる。
そういう部分は子供の頃に変わらないで欲しいと考えたりもしたものです。
道路を作るため、あからさまに削られた山を車の窓から見て、心が痛んだのを覚えています。このままでいいのにって。それは発展のために必要なことでありながら、見た目にも残酷なものに見えました。小学生の頃にインドを私が夏休みなどを利用して来ていた時に携帯電話を持っている人なんて誰一人知らなかったし、今はIT大国にまで成長したインドでしたが、私が知っているインドはたぶんカレーと発展途上国、3rd world countryみたいなイメージしかなかったのかもしれません。
けれども私はそんなインドが好きでした。
人に侵略されていない自然がまだたくさんあって、車も今ほど多くなく、
不便な所はたくさんあったけれども、今になって思えば
インドの発展は一部の人達だけを裕福にし全体にとって良かったものだったは疑問が残ります。
けれども他の国々と対等にビジネスをしたりするには必要なことだったかもしれません。
これからインドはどう変わっていくのでしょうか。

小学3年生の頃だったと思います。
私はラジャスタンという所へ行きました。
ラジャスタンで滞在した所は農家の家で、一番びっくりしたことは確か
外で寝ることだったと思います。
ベッドは外、星空の下。
牛糞でできた家に井戸から徒歩で汲んでくるお水、
お風呂は野外で妹と一緒に入っていたら、大きな牛がそこの水を飲みに来て驚きました。
私は歯ブラシを持って来ていたけれども、現地の人達は歯磨き代わりに
ニームという木の枝を豪快に噛みます。
ご飯は質素で、もちろんガスではなく、この流れから予想できるように
火を起こして、もはやキャンプです。
ダールという豆のカレーとバクリというチャパティに似た、薄いパンというシンプルな食事。
そこでそこに住む子供達と仲良くなりながら、一緒に追いかけっこして遊んだり
なんか変な遊びをしてました。
そこで幾日か過ごすこととなったのですが、
街と言える場所からは遠く、ほとんど野生と共存だったので
ある日クジャクが飛ぶところを見ました。
地面から家の屋根上まで、私の近くでそのクジャクは飛びました。
エメラルドグリーンの羽は本当に綺麗で
幻想的で同じ生き物と嫉妬してしまうほどに美しかった。

そんな自然に囲まれた環境で毎日、動物と触れ合って、木に登って
私もかなり伸び伸びとしばらく過ごしていたのですが
ある夜のこと・・・・・
農家のヤギを目当て、キラリと目を光らせて虎さんがやってきたのです!!
そしてヤギと間違えて私を食べた..ってことはないのですが、
その虎はヤギを守るために立ててあった高いフェンスを飛び越えてひとっ飛び。
抵抗できず、逃げる場所のないヤギ達はされるがままに何匹か
食べられてしまいました。
これがほんの数メートル先のヤギ小屋で起こったことらしく
村人達はパニック。
銃を取り出した頃には虎は逃げて行ったのだそう。