お昼はトマトをたくさん煮込んでつくったトマトソースでパスタ。
それからティム・バートン監督作品のビッグフィッシュ(2003年)を観たんだ。
子供の頃は楽しんで(信じ込んで)幾度となく聞かされていた、父の過去をファンタジーと織り交ぜて話す夢物語のような回想も大人になった主人公である息子にとってはただの聞き慣れた作り話でしかなかった。
息子の結婚式の日が来ると、来客一同の前で父が息子の生まれた日についてスピーチをすることになるが、これもまた結婚指輪を使って大きな魚を捕まえたという、どう見ても脚色されたデタラメ話。
結婚式という一生に一度の大事な場面なのにも関わらず、こんな話をした父に対し息子は苛立ち、でっち上げ話をめぐって口喧嘩が生じてしまう。
それから3年の月日が流れても二人は口を聞かないままに不和が長引いていたのだったが、
ある日父が体を悪くしたとの連絡を受け、お腹に子供を抱えている妻と共に実家を訪れた息子は久しぶりに父と会うことに。
寝込んでいる父に対しどんな人生を歩んで来たのか、本当には何が起ったのかと尋ねてみるものの
父は今まで自分が本当のことを言って来たと頑に言い張るばかり、この時点では2人はまだお互いを理解し合えない間柄だ。
物語は父のファンタジーのような過去を振り返ると共に、真実を知りたい息子の試みと葛藤を描く感動のストーリーというわけだけど、
父の昔話はロマンチックで冒険に溢れているし、
登場する人物も浮世離れした個性的なキャラクター揃い。
深く掘り下げれば、フィクションも信じればその人の現実みたいな父の考え方も興味深いと思います。何が一体現実なのか、何を経験したかということも、その人それぞれ解釈の自由があるってことかな。フィクションを選んだ方が幸せだったのかもね、お父さんは。
「時には噓もやさしさ」みたいなものを感じました。
それにしても久しぶりに「人と一緒に楽しんで観れる」感じの映画を観た!って気になりました。
これは大人から子供まで楽しめる作品だと思うよ。
楽しかったな~。
映画を見終わってからは食材の買い出しと、そのついでに苺のパフェを食べに。
のほほんな日曜日でした♡