$ MAAYA -1

アニメーションみたいな映像に役者達のフォトショップされたような外見、何度もフラッシュバックを多様に加え、昔を振り返って、何かの伝説を語るようなニュアンスのナレーションにファンタジーとアクション映画を足して2分の一にしたような印象。
ストーリーは内容がかなり薄く感じられて、映像の華やかさばかりが目立ち中身浅い映画だなと思った。何を伝えようとしているのかがよく解らなかったのに上に、20年代の差別意識も強い社会背景がある時代にも関わらず、黒人がパーティで踊ったり、オープンカーで踊ったりしている様子を観ては何を思ったらいいのかと困ったりも。世の中の景気はよく、映画の中の20年代はとてつもなく華やか。歴史的な観点から言ってもそれはないんじゃないの?と思う箇所はいくらでもあるけれど、これは「映画だから」と割り切ってみるタイプの映画だと考えて観たらいいのだろう。
けれども3Dする必要なあんまり無いかなとも思う。別にスピルバーグのタンタンみたいにアニメーションを駆使しているわけでもないのだし。

この映画の監督はバズラーマン。過去にムーランルージュやロミオ+ジュリエットというシェイクスピアのロミオとジュリエットを今風にした映画なども制作。正直私はそっちの作品の方が話もちゃんとあって、華やかだけど中身も面白い映画だと個人的には思っている。
20年代のきらびやかな衣装を着て、豪華なパーティで踊る人々。
を演じるレオナルドデカプリオはギャツビーを言う名の大金持ち役だ。彼がどうやってお金を稼いでいるのか、なぜいつもパーティを開くのかはニューヨーク中からそのパーティに集まってくる人達の間でも素性は知られていらず、「人を殺したことがある」「オックスフォード出身だ」などと言った色んな噂ばかりが立っているのだが、実際に彼に会ったことのある人はほとんどいないという謎めいた人物だ。トビーマグワイア演じる親友役のニックとギャツビーが思いを寄せているのはキャリーマリガンの演じる人妻との切ないラブストーリーを中心に話が進展していくのである。

私は思ったよ、 人妻との恋じゃあ難しそうだなって、人妻のデイジーもなんかどうしたいのかが煮え切らない嫌な女だなって思ったし、このギャッツビーの性格は凄く独りよがりで思い込み激しい人だって感じがするの。例えば登場の仕方が本当にコテコテでちょっとうさん臭い感じがするんだよね。レオナルドデカプリオの笑顔に後ろ花火バン、バーンみたいな。少女漫画みたいで。そういう所も含めて彼のキャラクターなんだろうけど感情移入はしにくいかな。正直、全体的になんだかなーと思うことの多い映画だったし、しっくりこないエンディングだったな。
けれども20年代のファッションを観たいって人にはいいのかも。
アクセサリーをじゃらじゃら付けて、女の子の羽とか沢山ついた衣装はかなりかわいいと思う。
やっぱり派手ではあるけれども、こんな格好したら楽しそうって思ってしまうよね。髪型は絶対真似できないな、あれは難易度高いよね(笑)。