2日目封じ手56手△8六銀より、AI形勢が先手藤井聡太王位に傾き始め、その後はじりじりと藤井王位がリードを拡大。
終盤、3九歩での安全勝ちも見えるなかで22億手の検討までABEMA AIも一番手に挙げていなかった、91手▲4一銀打ち!
銀を渡しても先手玉に詰みなし、後手玉は詰み、読み切りました、と言わんばかりの強烈な一着でした。
藤井王位からは、伊奈めぐみさん作中の
「すーん」
のオーラが漂いました。
ABEMA解説の西田拓也五段は、「先手玉は相当危ない」と何度も言いながら、先手勝ちの確認に追われていました。
いつもは粘る豊島将之挑戦者も、本局では先手玉の詰み無しを早く認めて、▲5九玉までで投了。
切れ味鮮やかな勝利で藤井王位が3勝1敗とし、3連覇まであと1勝に迫りました。
第5局は、9月5日・6日、静岡県牧之原市「平田寺」(へいでんじ)にて開催されます。