母猫に見離された仔猫
手を差し伸べ
我ら人間が育てる。
長くい生きる仔猫もいれば
短命でいる仔猫も。
種を残すための判断なのだろうか。
母猫の判断とは何で察するのであろうか。
人間の判断と自然界に近い猫の判断と
きっと違うのだろう。
最初に飼った猫は
9ヶ月で亡くなった。
私は悲しかった。
私は悔しかった。
私は辛かった。
今でも思い出し泣いてしまう。
その猫も乳飲み子なのに母猫から見離された。
飼う人が居なく、10件ほどたらい回しにされ
私の所へやってきた。
私は可愛くて可愛くて
ずっとずっと一緒に居た。
でも
あっという間にその時間がやってきた。
生きを引き取る場で
私は泣き崩れ
もう、何もかも嫌になった。
暫く、ペットロスになり
自分自身が生きてるのも嫌になった。
自暴自棄。
悲しく、辛く、闇でしかない生活に
何年たったのだろうか
今の寝子ねぇ様に出逢った。
寝子ねぇ様も母猫に見離された仔猫であった。
最初の飼い主さんが転勤で飼えなくなったとの事から
世話人が1年近く見て
後は私。
3人目の飼い主として
私が寝子ねぇ様との生活を共にする事になった。
その時、何故か
あのペットロスの現象が出なかった。
だから
私は「終生、責任をもって覚悟をもって飼う」
と、心から誓えたんだと思う。
ずっとペットロスの状態だったら
寝子ねぇ様と出逢えてなかったんだろうな。
ふと…
母猫に見離された仔猫…というのを
思い出し、短い命でも1日、1日を大事に過ごそうと
毎日、寝子ねぇ様と過ごして
…………
6年‼
あっという間。
人間は何年とか、数を数えられる種族だけど
猫にとってはきっとどうでもいい数字なんだろうな。
ふと…
毎日の幸せを
1つずつ大事にしていこうと
思えた。
ふと…思えた。
