数年前、「ロックフジヤマ」という番組があった。
毎週ゲストを迎え、そのゲストが聴いてきたロックや、
昔や今のオススメロックバンドなどを紹介していく番組。
僕はこの番組が大好きだった。
深夜臭プンプンのくだらなくも、面白い名物コーナーの数々。
ゲストが1フレーズを鼻歌で歌い、
それを聴いた元すかんちのROLLY氏と元メガデスのマーティ・フリードマン氏の二人が、
何の曲かわかったら手を挙げ、早い方がギターでそれを弾く「鼻歌湯」とか、
テーブルの上にCDジャケットを何枚も並べ、
その内のどれかに収録されている曲をROLLY氏がギターで弾くのを聴き、
ゲストとマーティ氏でそのジャケットをかるたのように取り合う「ロック百人一首」など。
この番組を見てていつも思ったのは、
もちろんロックってやっぱいいなぁとか、かっこいいなぁとか、
初めてバンドをやろうと思った頃の初期衝動。
そして、歳を重ねるってことは、悪くないなってこと。
例えば、今20歳の人は、70年代の音楽にリアルタイムで触れることができない。
30歳の人は、60年代の音楽にはもう触れられない。
歳を重ねるっていうことは、それだけいい音楽を、
リアルタイムでたくさん聴いてきているということなのだ。
しかも遡れば遡るほど、それは原点へと近づいていく。
当然、これから先だって聴き続けていくことはできるのだから、
音楽の引き出しは増えていく一方。
これって、すごくステキなことだ。
番組の主旨とは違っているのだろうけど、
僕はこの番組で、70年代や80年代の懐かしいロックバンドたちに出会うたびに、
そんなことを考えていた。
あー、歳をとるってのもそんなに悪くないのかもなって。
そう。「懐かしい」と言えることが、幸せなんだろうなって。
初めてスタジオに入った時のワクワク感や、
初めて人前に立った時の緊張感、そして楽しさ。
絶対に忘れてはいけない感覚、気持ちに改めて気づかせてくれるのと同時に、
少しオーバーかもしれないが、未来への楽しみすら抱かせてくれる。
『Everything that rises sets,and everything that grows, grows old.
(あらゆる昇るものは沈み、あらゆる成長には老いがある)』
(ガイユス・サルスティウス・クリミスプス)
数多のロックミュージシャン達が築き上げてきた音楽に畏敬や尊敬の念を抱きつつ、
同時に叩き壊していくほどの熱を持って、音楽と向き合って生きたい。
「あの頃は良かったなぁ」なんて思いながら、日々を過ごしていくなんてまっぴらだ。
どうせ言うなら、「あの頃もよかったけど、今の方がいい」と感じながら過ごしたい。
この深夜のわずか30分の番組は、そんなことすら思い起こさせてくれた。
KEEP ON ROCK'IN!
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