犯罪多発地帯ロサンゼルス、サウスセントラル地区が舞台の映画。
そこは住宅街でありながら、ギャングの対立、ドラッグ、少し外れた空き地には死体が転がっているような正にGHETTOなエリア。
そんな厳しい環境の中、厳格な父に育てられ真っ当に生きていく少年トレ(キューバ・グッディングJr)を描いた作品。
洋服屋で働く彼の劇中での着こなしも、その年代を感じる事ができる。
彼には親友でありフットボール選手を目指すリッキー(モーリス・チェスナット)や恋人のブランディー(ニア・ロング)がいる。
ある日トレとリッキーは住宅ローンの貸付業者である父親フューリアス(ローレンス・フィッシュバーン)の職場を訪ねる。
全米で最も犯罪率が高い危険地帯のであるコンプトンに連れていく。
そこで地域の現実と問題に向き合う姿勢を自ら示し周囲に集まった人に恐れる事なく熱く語る父親の言葉にリッキー達は感動する。
そんなある日事件は起こってしまった。
リッキーの兄ダウボーイ(アイス・キューブ)が対立していたギャング達と些細な事から揉めてしまう。
その争いに巻き込まれてしまった弟のリッキーは凶弾に倒れ亡くなってしまう。
底知れぬ怒りと悲しみにくれるトレは、
ダウボーイ達と共に復讐へと向かおうとするが大事な1人息子を死なせる訳にはいかないと、
父フューリアスに止められてしまう。
言う事を聞き部屋に戻ったと思われたトレであったが、
ダウボーイ達と共に車に乗り込んでしまう。
途中で我に返り車を降り家に帰るトレ。
ダウボーイ達は凶弾を放ったギャング達を見つけ皆殺しにしてしまう。
その後ダウボーイはトレに来なくて正解だったと語る。
ダウボーイはなぜ俺たちの事件はニュースでは報道されないのかと疑問を抱く。
その事件の2週間後にダウボーイも殺されてしまう。
リアルな人種差別、暴力、ドラッグなど黒人達の生き様を描いた作品であった。


