藤沢里菜女流名人(24)への挑戦権を争う、囲碁の第34期女流名人戦挑戦者決定リーグ、仲邑菫女流棋聖(13)対上野愛咲美女流立葵杯(21)戦が20日、東京・市ケ谷「日本棋院東京本院」で行われた。ともに4戦全勝同士でトップを並走する両者の直接対決は、263手までで上野愛が3目半勝ち。激戦をものにして、5連勝で単独トップに立った。

 

 昨年10月から始まった7人総当たりのリーグは、ここまで仲邑が謝依旻七段(33)、牛栄子扇興杯(23)、鈴木歩七段(39)、小林泉美七段(45)を撃破。上野愛も妹でリーグ初参加の上野梨紗二段(16)以下、鈴木、小林、牛を下していた。1月19日に開幕した女流棋聖戦挑戦手合3番勝負は第1局を上野愛が制した後、同26日の第2局、2月6日の第3局と仲邑が連勝して初タイトルを獲得。それ以来の対局で、今回は上野愛が挑戦者争いから一歩抜け出した。

 上野愛は謝、仲邑は上野梨と3月9日に行われる最終一斉対局でそれぞれ対戦する。上野愛が勝てば、すんなり挑戦。敗れて、仲邑が勝った場合は5勝1敗で並ぶため、プレーオフとなる。