一昨年から3年連続で鳴門のフレッシュルーキーに選出されたことからも、期待の大きさがうかがえる。姉の育未との美人姉妹レーサーとしても人気を集める西岡成美(26)=徳島、123期=は、〝現役女子大生レーサー〟として2018年11月の鳴門ボートでのプロデビュー時から脚光を浴びた才媛でもある。大学在学中にボートレーサー養成所に合格。入所後の休学を経てプロデビュー後に復学し、無事に卒業も果たしている。

デビュー後は毎期ごとに着実に勝率を上げて、新年から待望のA2に初昇級。そんな伸び盛りの鳴門のホープは、プライベートでは愛犬家の一面を併せ持つ。

「実家で飼っているコーギーで、名前はマロンちゃんです。いまで4歳かな。私が養成所に入っているときに姉が飼いだして、帰ってきたときには結構、大きくなっていました」

成績向上につれて出走の機会も増え、各レース場への移動とレースで忙しい日々を送る。そんな中、「一緒に遊んだり散歩したり、めっちゃかわいいです。犬に会いたいから(レース後は)すぐに帰っています(笑)」と愛犬と過ごすつかの間のオフは貴重な充電期間となっているようだ。

「まとまった時間があれば買い物をしたり、旅行とかもしたいんですけどね。欲しい服は大阪とかまでいかないと買えないし、泊まりたい宿とかもたくさんあるんですけど、タイミングが合わず空いていなかったりして。でも、お金は使ったほうがいいと思うんです。欲しいものを買ったりしたほうが成績もいい気がするし、使いたくないわけではないんですよ」と人気商売の宿命ともいえる多忙の中、プライベートのさらなる充実にも意欲を示す。

本業では、昨年末の住之江GⅢクイーンズクライマックスシリーズでの優出5着の奮闘も記憶に新しいところ。「今年はA1に上がることが目標です!」。進境著しいうずしおレディースの成長株がA1初昇級、そしてファンが待ち望むデビュー初優勝目指して、人気沸騰の女子ボートレース界をさらに熱くする。(小出大輔)