回復がとても順調に進んでいるので、

術後の状態について

記すことはほとんどありません。

 

痛みはほぼなくなりました。

 

立っている時には

怖がらずに

背筋もお腹も垂直に伸ばせるようになりました。

 

 

創も

見た目はグロテスクですが

外科的には何も問題ないように見えます。

 

 

 

が!

 

一つ特記事項が!!

 

 

朝のルーティーンの注射。

 

針を挿入する時の怖さも減って

結構思い切ってさせるようになったし、

まあ、万が一

また血管をヒットしてしまっても

しょうがない、と

気持ちが座るようになっています。

 

 

しかし、この朝、

新たな試練はその前にやってきました。

 

 

さあ注射針を刺そうと

針のキャップを外したら、、、

 

 

へ?

 

針が曲がってる!?

 

 

 

安全のため、

針のキャップが

そう簡単には取れないようになっていて、

キャップを引こうとすると

簡易なストッパーのようなものがかかっていて

かなりの力で引かないと取れないんです。

 

で、強い力を入れて引いた結果、

この日

針が根元近くから「く」の字に曲がってしまったー!

 

今まではそんなことなかったのに、、、。

 

 

でも、針自体は途中で曲がらずまっすぐだったので、

一か八かキャップをもう一度針にかぶせて

キャップの上から針を少しづつ押して

まっすぐに曲げ直してみました。

 

結果、

全く元の形とはなりませんでしたが、

まあ、ほぼまっすぐに。

これなら、取り敢えず皮膚を通って

筋肉までたどり着いてくれるだろう、と、

注射を敢行してしまいました。

 

 

もし1本でも無駄にしてしまったら、

その1本が必要なために、また

注射一箱を買わなければならないんです。

新しい一箱のうち1本だけ使って、

残りは廃棄、、、。

 

この国の薬品流通システムでは、

非常に危険な薬でない限り、

 

処方箋に「1日 何錠(何本) 何日間」

と書いてあっても、

 

薬局で購入すると、その必要分だけでなく、

製造元から薬局が購入した状態の

一箱(一瓶)という形状のまま顧客に売るため、

 

処方された薬の量を最低カバーできる箱(瓶)の数を

買わされる羽目になります。

 

私の場合、

退院時に渡された処方箋には

注射は1日1本15日間、と書かれていたのですが、

この時は超ラッキーなことに

同時に支給された注射の一箱が

ちょうど15本入りだったんです。

 

だから、もし注射を1本でもダメにしたら

もう一箱を買わなければならないのですが、

そのうち1本だけ使って

あと14本は不要なので破棄!

ということになります、、、。

 

術後の血栓症予防の注射が必要な人なんて

家族にも親しい友人にもいないので

残った注射を誰かに譲るということもできない、、、。

 

こういう状況なので、この国では、

どのお家でも

余った薬が箱ごと山のように

蓄積されて行きます。

またいつか必要になるかも、

と思える薬ならなおさらそのまま

お家のどこかの引き出しに入り、

気がついたら何年も立っていて

もう使用期限もとうに過ぎてる、、、

という状態になります。

そしてまた新しい箱を買う、という悪循環。

 

考えたら、製薬会社さんたち、

どれだけ儲けてるんでしょうね、、、。

 

そして、薬の大量廃棄って

環境に悪影響ないのかな、、、?

 

もちろん、薬局などに置いてある

薬品指定の廃棄箱に捨てるんですが、

国全体として毎日どれだけ大量の薬品が

捨てられているのか、心配になるほどです。

 

うちの家族はみんな今までとても健康だったのに

それでもなんだかんだと家にある不用の薬品は多いのです。

 

 

 

とにかく、この日の注射、

問題なくちゃんと打てて良かったです。