60代になって、意識するようになったのは、年齢から来るさまざまな衰え(簡単に言えば老化)とどう向き合うかということだ
体力的な面だけでなく、外見も中身もどんどん劣化していく自分とどう付き合っていくかという問題は、自分を戒める点でもいつも気にするようにはしている
物忘れも進んできて、このごろは何でも思いついたらメモをして、手帳だけでなく、そのメモを財布に入れて持ち歩いたりもする
月曜日に金曜日までの献立を考え、冷蔵庫に貼っておく(そうしないと無駄な食材をついつい買ってしまうので)
買い足す食材があったら、すぐにメモしてまた冷蔵庫に貼る
本を読んでいて「いいなあ」と思った文章や言葉はすぐに忘れてしまうので、これも書き出して冷蔵庫に貼り、何度も読んで自分を鼓舞する
根がおっちょこちょいなので、戸締り火の用心も何度も確認
用心深さがしつこさに変わり、たまに「私は神経症か?」と思うこともある
それからこれは気を付けなければいけないなと思うのが、「聞かれてもいないのに自分語りをしたり、自慢話をすること」だ
さらに悪いのが相手がまだ話している時に、「そうそう私の場合はね・・・」とか言って自分の話にすりかえること・・・これは絶対嫌われる
さらに年齢を重ねていくと、ついつい同じ話を何度もして周りが苦笑いなんてことも・・・
私もたまに二女から「お母さん、話が長い!」と注意をうけることもあり、「やってしまった」と反省する
最近ワイドショーや情報番組を見なくなった
見てもすぐに忘れるし、それを活かす場所も意欲もわかない
自分のキャパシティーが減ってきたなと感じる
だからできることとやりたいことを定期的に見直して、暮らしだけでなく頭や心の中も断捨離しながら暮らさなきゃ
心は使いすぎると神経症になるし、使わないと冷酷になる
頭も使いすぎるとやはり心を病むし、使わないと思考停止になり
体も使いすぎると病気になるし、使わないとこれまた病気になる
アンチエイジングにとらわれすぎて、「健康オタク」や「美魔女」を目指すのもなんか違う気がするし
どんな時も「今の自分」を認めながら、ちょっとでもいいのでまだ成長できるような、そんなバランスのとれた人でありたい