今日、ポストに大学時代の友人から手紙が届いていた

 

一年に一回、近況を知らせるだけの間柄だが、今年は来なかったなあと思って、そんなことももう忘れていたら、丁寧な手紙が来た

 

私のことをねぎらってくれる優しい文面にほろっとして、さっそく返事を書いた

 

彼女は30歳ぐらいでドクターと結婚し、その後ご主人が静岡で開業して、今年でその病院も25周年を向かえるとのことだった

 

二人の間には子どもはいなくて、犬を飼ったり旅行をしたりの穏やかな日々を過ごしている・・・

 

もともとは京都出身の彼女も静岡の生活がそんなにも長くなったのだなあと時の流れを感じた・・・

 

彼女たちはずっと二人

 

私はいろいろあったけれど、二人の娘にも恵まれ、今は長女家族と二女夫婦を合わせると8人の大所帯で去年からはKちゃんもいて、さらに夏にはここにもうひとりニューフェイスが加わるのだから、にぎやかで寂しさを感じるひまもない・・・

 

人はそれぞれに運命があって、その運命を引き受けて賢明に生きている・・・

 

夫が脳出血に倒れて、最初は顔もゆがんでいて、意識もぼーっとして、なにも言葉を話せなかった時は、自分の運命を呪ったけれど、あれから7年たって、夫もマヒを抱えて言葉が話せないのは相変わらずだけど、私の考え方や物事の捉え方が変わったせいか、今は少しも自分が哀れだかとみじめだなんて思わない・・・

 

父の世話もあって、仕事もあって娘たちの便利屋として使われっぱなしの毎日なのに、今、私は毎日が充実しているし幸せだ

 

彼女への手紙の最後の方に「周りの人に、もう少し自分の時間が持てたらいいですねとよく言われますが、こんなふうに動けるのもあと10年でしょう・・・さすがに10年たったら父は天国だし、夫はいても孫は大きくなって寄り付きもしないだろうし、娘たちも中年になって仕事が忙しく、誰もかまってくれないでしょうから、求められる今が人生の華です」と書いた

 

この人生が私にはちょうどいい・・・

 

この夫が私にはちょうどいい・・・

 

そしてふたりの娘たちはけっこう人使いは荒いけれど親思いで優しくて、ハラハラ・ドキドキもさせられるけれど、頼もしいおむこさんを二人も連れてきてくれて、孫まで抱かせてくれてにやり

 

これを人生の喜びと言わずなんと言うのでしょう!!